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2015J2#13 札幌2-3熊本@札幌ドーム

 30分のプレーで3点は、さすがに厳しかった。60分間の「実験」は、無惨な失敗に終わった。競らない、走らない、戦わないコロンビア人。戦術的に機能しないのみならず、その態度によってチーム全体の士気も下げていたことは、彼が下がってからの他の選手の躍動ぶりを見れば明らかだ。
 どうやら、前田と同様の精神構造の持ち主らしく、自分が好きじゃないことにはまったく熱意を見せない。前節、彼なりに勤勉にプレーしたことで「禊は済んだ」とでも思ったのか、あっさり元に戻っていた。戦術理解もさることながら、何もしていない、あまつさえチームに害でしかなかったのに代えられたら不貞腐れたような態度を見せる。この子供じみたメンタルから叩き直す必要がありそうだ。
 ベンチにしてみれば、まったく理由のない起用ではなかったはずだ。連戦による全体的な疲労、前節のプレーぶり。契約やら強化部の体面やらも考慮に入れてのものだっただろう。ただ、全て自分でぶっ壊してくれた。これでもう、使う理由はなくなった。もはや、改心するか、そのまま消えるかのいずれかだ。
 もちろん、リズムを壊したのは事実だとしても失点を重ねたことまで彼に全ての責任をかぶせるのはフェアではない。直接的には極めて雑な対応をした福森、アーリークロスに棒立ちになるばかりだった最終ラインが責めを負わなければならない。果たして、慢心はなかったのか。すべきことをしなければ、簡単に失点する程度のレベルだ、ということをもう一度肝に銘じる機会にしなくてはならない。
 ただ、チームとして反発力は見せた。相手が引いたことを割り引いても、ことごとくセカンドボールを支配して次々とゴールに迫り、最後の最後まで相手を追い詰めたことは評価できる。その中で中央を固めた相手に対して単純な放り込みではなく、丁寧にサイドを使ってさまざまな手立てでエリアにボールを入れていったことも成長の証だろう。
 これなら、次に尾は引かないはずだ。残り30分のメンバーと、チームのために戦う気のある選手だけで戦えば、また軌道に乗ることはそう難しくはあるまい。そのためにも、次の45分は大事になる。

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2015J2#12 愛媛0-0札幌@ニンジニアスタジアム

 前半の大半は、相手が待ち構えているところにバカ正直に縦パスを入れて潰されるばかりとあって、時間を空費したに等しかった。幅を使う、角度をつける、個人で打開を図るなど、DFをずらす手立てはいくらでもあったはずだ。
 ハーフタイムで指示があったのだろう。後半の立ち上がりは、そういったプレーを試みていたし、イルファンやナザリトのスピードで相手を崩しかけるところまでは迫った。ただ、そこで取れないでいるうちに双方の足が止まって蹴り合いになってしまい、何かをする余地はなくなってしまった。山ほどもらったセットプレーで何の工夫もなく放り込み続けたことも、もったいなかった。
 もっとも、そんな状況でも正しいポジショニングに基づいた守備のスライドやカバーの動きはできており、愛媛が狙っていたであろうスクランブルをほとんど招かなかったことは、ゲームを通して相手のキーマンである瀬沼に仕事をさせなかったこと、ひいては失点の危険性を最小限に抑えたこととともに評価できる。
 この連戦、走れなくても一定のクオリティーを保てている。組織が固まってきた証拠だ。あとは、そこに個人の質をどう積み上げていくか。短期的には、二ウドの運動量とナザリトらの破壊力を共存させられるようになれば、もうワンステップ上がった、と言えるようになるだろうか。

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2015J2#11 札幌3-0磐田@札幌ドーム

 高いラインに鈍いトランジション。ハイプレスを仕掛けてくるわけでもない。「裏を狙って下さい」と言わんばかりのプレーを相手がしてくれるのなら、スカウティングもしていただろうし、狙うのは当然だ。アタッキングサードでのミスが多く、もっと決定機を量産し、もっと取っていて然るべきではあったが、まあ決めるべきところは決められたのではないか。
 守備面でもポジショニングの感覚をモノにしつつあるようで、相手が個人頼みだったことを割り引いても危ない場面は少なかった。それでも軽率な対応はあったし、先制した後には安心したのか相手の名前を恐れたのかわからないが、ズルズル下がって何もしない時間帯も長かった。2列目からの飛び出しをケアできていないシーンも複数あった。稲本に随分救われたのも事実で、彼に頼り切りにならぬよう、周囲も集中を切らさないようにしなくてはならない。
 課題はまだあるが、弾みになる結果のはずだし、そうしなければならない。いつものように気を抜いて勝手にコケて、リズムを崩すのはごめんだ。

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