« 2013年9月15日 - 2013年9月21日 | トップページ | 2013年9月29日 - 2013年10月5日 »

2013J1#27 鳥栖0-2広島@ベストアメニティスタジアム

 ボールを受ける青山や高萩、出しどころの最終ラインにまったくプレッシャーがなかったことで、広島にとっては楽な前半になった。その分深い位置の守備は厚いので佐藤や石原がいい形で受けられず、決定機自体が多かったわけではないが、完全に支配していて佐藤のような選手がいれば、1点ぐらいは入る。鳥栖は相手が3バックであることで、あえて豊田を使わずに野田とキムの左サイドのコンビネーションを狙っていたようだが、それ一辺倒では相手も読み易い。中央に入らないから飛び出しも使えていなかったし、八方塞がりといっていい状況だった。
 さすがにハーフタイムを経て鳥栖がプレスの位置と強度を上げてきたことで今度は広島が手詰まりになり、セカンドボールは殆ど鳥栖が支配できるようになったが、その先のアイディアやダイナミズムが決定的に不足していた。ワンパターンのサイドアタックとクロスではCB3枚を攻略するのは難しい。
 広島も前線のモビリティーを欠き、中盤を経由する以外のビルドアップの選択肢を後ろに提示できなかったことで無駄に苦しんだ印象は否めない。相手のラインが上がっているのだから、もっと石原や高萩に縦の動きが必要だったし、せめてサイドが引き出して時間をつくることを試みるべきだった。皮肉にも、最後になってそういった動きの有効性が証明されたではないか。
 それでも、ボールの位置や状況によってめまぐるしく、しかも機能的に変化するフォーメーションや、過剰な個人技を必要としないサポートなど、トップカテゴリーの強豪たる所以は存分に見せてもらった。トランジションやインテンシティーが幅を利かせている中、質の高いプレーをすることの重要性を見せ付けたといえよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013J2#34 札幌1-0長崎@厚別競技場

 相手がキック&ラッシュで最終ラインにプレッシャーをかけてビルドアップを阻害し、カウンターを狙ってくるのであれば、バルサならぬ我々がパスゲームにこだわる理由はない。まして内村や前田の技術レベルなら多少雑なボールでもコントロールしてくれる。裏を狙うことは論理的な選択だったといえる。立ち上がりこそ戸惑いが見えたが、そのうちターゲットを見つけてボールを送り込むことができるようになり、何回かチャンスをつくった中で先制。退場者さえ出なければ理想的なゲーム運びだったといっていい。
 そのビンについていえば、頑張ってはいたし、結果も出したが、自分が何をすべきか理解していない。1枚目のイエローは論外だし、2枚目についても次のプレーに移り得ない所にいてボールを出され、奪われた。出した選手が一番悪いが、本人の戦術眼のなさが招いたものでもある。短いプレータイムではあったが、関与する回数が少な過ぎ、質も高いとはいえない。このままでは「ビジネス目的」との謗りは免れ得まいし、そもそも力がなければ商売にもならない、ということだ。
 人数が減って以降は自陣に引いてはね返すことに専念していたが、それは「ボールを譲っても大丈夫」という共通認識があったからだろう。開くか放り込むだけで崩すアイディアも技術もない相手であることは、10分もマッチアップすれば分かっていたはずだ。奈良や日高に数回軽率なプレーが見られたが、概ねいい対応ができていたし、最後尾で何もないところからピンチを創出することもなかった。ベンチも早め早めに意図の明確な手を打ち、流れを失わせなかった。
 自陣でボールを失い過ぎたし、もっと攻撃の脅威をチラつかせる必要はあった。それでも集中は切れなかったのだから及第点はつけていいだろう。相手のクオリティーを見てプレーできたことで、エネルギーの消耗も最小限で済んだはずだ。これを次につなげなくてはならない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年9月15日 - 2013年9月21日 | トップページ | 2013年9月29日 - 2013年10月5日 »