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2013J2#1 千葉0-1札幌@フクダ電子アリーナ

 フットボールが、帰ってきた。連動性の高いチームディフェンス、丁寧なビルドアップ、そこに関わるフォローの動き…。もちろん、それが雑になる時間も長かったし、足が止まってからは神頼み的に適当に蹴ってしまう悪癖が顔を出しもした。それでも、彼らがチームとしてプレーしようとしていたのは間違いない。そして、それがこのチームに最も必要なことだった。
 攻めでは、判断が遅かったり、フィニッシュを躊躇する場面が多かった。また、後方で味方が持っている時の動き出しの遅さが目立ったことは6年にわたって何も戦術がなかったことの弊害を感じさせた。ただ、できている時間帯もあったので、意識付けはなされているようだ。悪くなることはないだろう。昨季までなら、あらぬ方向に蹴っていたであろう局面でも味方を見てパスを送ろうとしていたことも特筆すべきだ。そういう時こそ敵陣にスペースがあるし、チャンスにつながりやすい。とりわけ前半は明確な意図、意思の感じられるプレーチョイスが多く見られた。磨いていけば質も上がってくるはずだ。
 守備でもプレスと後列のボールサイドへのスライドが連動していることで、怖いのは相手の個だけ。それも立ち上がりにジャイールに何回か突破された後に前を向かせないようなディフェンスをするように修正されており、ブラジル人は残りの時間を右往左往して過ごすことになった。ベンチの指示か選手の判断かは分からないが、正しいコーチングが存在すれば、ゲームを立て直すことは難しくない、といういい例だろう。
 チームディフェンスが存在していて、いるべきところに味方がいるから、河合がフロントラインやサイドにまで出てプレスをかけることができたし、昨季は散々な言われようだった櫛引や奈良も相手を捕まえることに専念できた。ただ、間延びする時間帯や下がり過ぎてセカンドボールが拾えずに、波状攻撃を浴びたシーンもあった。集中を切らさなかったことは評価すべきだが、こちらも攻撃同様、連係と精度を高めていく必要がある。
 いいゲームをして勝った。この事実こそが成長のための大きなエネルギーになるはずだ。アップダウンはあるだろうが、まずは正しい針路に洋々たる船出をした、と言っておこう。

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