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EURO2012 Final(7/01)

Spain 4-0 Italia
 イタリアもまた、中盤をコンパクトに保ってハードプレスを仕掛けてきたが、スペインが手を焼いたのは5分程度。ほどなく、ほとんどないはずの隙間に次から次へと人とボールを送り込み、ラインをエリア付近まで押し下げてしまった。「本気を出した」と言っては語弊があろうが、パススピード、テンポ、人の動きと、ここまで見られなかった速さと精度を見せつけたのは事実だ。あっという間に先制すると、ゲームコントロールに入るのはいつもの姿。ただ、切り替えの守備が緩かったことと、ピルロにマークしづらい低い位置から散らされたことでサイドを破られるなど危険な場面もあった。後半もディ・ナターレに何度か裏を取られていたし、相手が負傷で1人減っていなければ失点していた可能性はゼロではなかった。それだけにジョルディ・アルバがサボらずに長い距離を走って挙げた2点目は結果的に大きかった。
 相手という相手が悉く対策を打ってくる中でもボールを持ち続けることでリスクを最小限に抑え、好機を逃さず勝ち切る姿は王者にふさわしいものだった。彼らのプレーを制限することはできても自分たちがプレーすることまで手が回らず、軍門に降り続けた各チームの姿が、ラ・ロハの強さを物語っている。クオリティーで上回るチームが現れない限り、スペインの天下は続くはずだ。
 不運もあったアッズーリだが、立ち上がり15分の時点で力の差は明らかだった。攻めに転じたように見える時間帯でも、結局は相手が使わせても構わないと考えている場所しか使えていないので、手数をかけた攻めは当然のように撥ね返され続け、サポート不足の前線は常に3、4人で囲まれる。結局、伝統のカウンターに活路を見出さざるを得なかった。
 デ・ロッシ、モントリーヴォと、ピルロの補佐役を増やしたことでボールを持てるようにはなった。ただ、その位置が低いことで前に行く人数が足りず、前線が孤立し続けたのも今大会のイタリアだった。「点を取るのはFW」というメンタリティーがあるのかもしれないが、そこを改善していかないとただ回せるだけのチームで終わりかねない。得意の飛び出しをまったく披露できなかったマルキージオが頻繁にフィニッシュに関与できるような形をつくり上げることが、プランデッリの次の仕事になるだろう。

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