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EURO2012 Group stage#10(6/17)

Portugal 2-1 Netherlands
 開始から猛ラッシュをかけたオランダ。凄まじい勢いで前線へ殺到し、ボールを運ぶ。ところが、当然のように先制した途端にペース配分でも考えたか、テンポを落としてしまう。自陣で軽率なミスを繰り返したこともあり、あっという間に流れを失い、最後まで立て直すことができなかった。彼我ともに組織力に難があり、押されたら押されっ放しになる傾向が強いだけに、せめて必要なスコアにするまでは攻め続けるべきではなかったか。攻撃的な選手を多く使ったことへのリスクマネジメントにもなったはずだ。個人プレーがはびこり、逆説的な意味で「タレント力の総和=チーム力」ではないことを示し続けたオランイェ。タレントには事欠かないが、個ばかりを尊重するメンタリティーを変えていかない限り、敗北の歴史は繰り返されるだろう。
 ポルトガルだって、集中を欠いて入ったわけではなかったことを失点直後から示した。ポスティガが幅広く動いてボールを引き出したことで、C・ロナウドが入っていくスペースが生まれ、何人かは常にフリーランを繰り返して的を絞らせない。前半の残り時間は一方的に攻め続けた。追いついても手を緩めず簡単にボールを失わなかったのが、敵を疲れさせ、最終的に違いを生んだ、とも言える。後半は別に無理をする必要もなくなったので、足元でばかりプレーする相手を外さない程度にお付き合いして、たまにカウンターを仕掛けるだけでよかった。ただ、このゲームこそ謎のペースダウンに救われたが、C・ロナウドが戻らないことで中盤にスペースが空きやすく、根本的にコレクティブな相手への対応に問題を抱えているのは間違いない。そしてチェコはそういうチームだ。苦戦は免れないか。

Germany 2-1 Denmark
 勝たなければならないデンマークが攻撃的に出てきたことで、互いに攻め合う面白いゲームになった。ともに間で受けて、裏で引き出して、と言う動きを怠らないので守備側がサボっているわけでもないのにどんどんボールが動く。ドイツはここまではボールを待っている感じだったミュラーとポドルスキが主体的に動き出して中央でも受けようとしたことでパス回しの選択肢が増え、再三にわたるケディラの飛び出しも引き出した。もっとも、これをやると今度は基本的にボックス幅でしかプレーできないゴメスの居場所がなくなる。戦術や起用の選択肢はいくつかあろうが、レーヴも思案のしどころだろう。
 そして、好ゲームは45分で終わった。個人能力と戦術の習熟度の差だろう、後半に入るとデンマークは足が止まり、ひたすら自陣で回され続けるのを耐えてベントナーに蹴るだけになる。彼自身はよくキープできていたが、フォローがなくてはどうしようもない。最強の敵に怯まず向かっていったことには拍手を送りたいし、抱える選手とプレースタイルも一致している。それでも、勝つためには何かが足りない。新たなラウドルップ兄弟の出現を待つしかないのだろうか。

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