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EURO2012 Group stage#3(6/10)

Spain 1-1 Italy
 相変わらずよく回したスペインだが、同タイプの選手を大量に起用したせいか、リズムが一定で最後の崩しの選択肢が少なく、大半のスルーパスはDFにカットされ続けた。彼らがメッシを持たない以上、同点ゴールの時にセスクがしたような、斜めの飛び出しや裏へのフリーランをもっと増やす必要があるだろう。また、相手がボールを持っている時に棒立ちで見てしまうことが多く、その一つが失点につながったし、それ以外にも危険な場面を数多くつくられていた。ピルロが各国にいるわけではないにせよ、やや目立った不用意なボールロストや軽い守備も含めて改善していかなくてはならない。
 イタリアはボールを奪いに行く姿勢もあったし、両SBの裏にFWを置いての狙い澄ましたロングカウンター、人数を掛けての攻めなど変革の一端は見せた。ただ、あれだけ回され続ければバテるのも仕方がない。スペインが相手でなければもっとボールを持てるのだろうし、自分たちの目指すものを出して、ある時間帯だけとはいえ王者と互角以上に渡り合ったことは自信になるだろう。双方とも視線はトーナメントに向いているはず。そう考えれば内容、結果とも悪くはない、といったところか。
 そして、このゲームで最も素晴らしかったのはカサイ主審。正しいポジションで見ているからだろう、微妙に見える判定でも不満が出ないし、ゲームの流れが実にスムーズ。立ち上がりはダイブを繰り返したモッタやバロテッリが途中から諦めたかのように怪しげな行為をしなくなったのはフットボールにとっての痛快事だった。カサイ氏には、大きな拍手を送りたい。

Croatia 3-1 Republic of Ireland
 ああ、なんてトラップのチーム。失点直後以外は「ゴール前にバスを置く」ことに専念し、サイドの守備はお留守。いくら中央を固めても、このレベルでフリーで上げられればどこかで失点しないはずがない。攻撃もクインが健在なのかと思うぐらいに放り込みのオンパレード。相手のストッパーより小さいFWしかいないのにこれでは、愚直というより芸がないだけだ。交代策も同じポジションで似たような選手を入れ替えるだけで変化をもたらす要素はなく、もはやモダン・フットボールから取り残された指導者であることを証明しただけだった。
 クロアチアもモドリッチ以外の動きが少なく、彼が1から10まで全部やるか、トップに収まった時に両サイドが絡む程度であとは緑色のバスを前にウロウロしているばかり。それでも幸運もあって3点取ってしまったので、あとは適度に持たせておいて、たまに仕掛けるぐらいで良かった。彼らにしてみれば本番は残り2試合。ここは勝つべき相手からできる限りエネルギーを使わずに3ポイントを得るべきゲーム、という位置づけだったのだろう。

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