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2010J1#25 鹿島1-1清水@カシマスタジアム

*ビルドアップ不在。ピッチコンディションを考慮したのかもしれないが、清水はファーストチョイスがトップ、ということを意識し過ぎてロングボール一辺倒になり、ヨンセンのミスが多かったこともあって枝村を完全に殺してしまった。このクラスのチームでもハーフタイムを経ないと修正が為されないのは、日本のフットボーラーのレベルが上がっていないことを示している。また、相手ボール時に中盤が下がり過ぎて2ラインがキープできない場面も目立った。勝てていないことで、メンタルが後ろ向きになっているのだろうか。

*鹿島も出来の悪いラグビーのようにともかく蹴りこんで殺到するばかり。前半は何も起こせなかったし、相手の足が止まった後半は攻め込むことはできたが、裏がガラ空きになり、危険なカウンターを何本も浴びた。メリハリの利いたゲームコントロールを持ち味にするチームにしては意思統一が感じられず(上がってボールを失った挙げ句に追いかけすらしない選手までいた)、アタッキング・サードでも即興に頼るばかり。グループワークで相手の注意を散らせていないから、最後の局面でブロックに遭い続けた、という側面もあろう。ラスト5分間は質の高いパス&ムーヴで圧倒しただけに、目覚めるのが遅過ぎた。

*清水ベンチが後半早々に兵働を下げたのは、彼がやっていた前目の仕事を(前半は守備時にボランチのラインに下がっていた)小野に任せて、彼の負担を減らそうとしたのだろうが、兵働は後半開始からの十数分間、何もしていなかった前半とは人が変わったようにボールに関与し、いい縦パスを何本も供給していた。この交代から清水は流れを失ったのだがら、ベンチのミスだと判断するしかない。理想を言えば、本田のところでリズムをつくれれば小野や兵働が頻繁に下がる必要もなくなるが、残念ながら判断が悪く、テクニックも凡庸。守備面ではタスクにステディで優秀だが、ボールを持った時の質を上げていかないと代表にも残れないだろう。

*頭上をボールが行き来する展開でも、小野はいるべきところには必ず顔を出していた。中盤で触れなければ、シャドーストライカーとしてヨンセンと岡崎の間に飛び込んでみたり、裏でもらおうとしたり。味方が困っていれば必ずヘルプに現れ、ボールを引き出す。パス&ムーヴも怠らない。絶対量が多いわけではなくても、どう走ればいいか、彼はよく知っている。とかく量に偏りがちな日本の中盤の選手にとっては、最高の教科書だろう。素晴らしいパスを出しても平然と次のプレーに移る姿は、自己満足でプレーを止める某選手にぜひとも見習ってほしいものだ。

*落ち着きのないゲームではあったが、インテンシティーが高く、普段見慣れた目を覆うようなミスがないのでゲームも切れないし、ダレた時間もほとんどない。あっという間に時間が過ぎた。これがJ1トップレベルとJ2ボトムレベルの差なのだ。彼らに比べれば、札幌の選手が何から何まで甘いことは明白だ。心の底からそれを自覚し、克服に全てを捧げるぐらいの覚悟を持ってもらわないと、昇格、残留なんて夢のまた夢だ。

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2010J2#28 札幌0-0岐阜@厚別競技場

 やはり、ピッチの中央にはフットボールを理解し、プレーできる者を置かなければならない。高木と、これまで重用されてきた選手の質の差が、そのままゲームの質の差となって現れた。ボールを引き出す、適切なサポートポジションを取る、さばいたら前に走る。守備でも必要なところに必ず顔を出す。センターハーフがすべきことをしただけで、攻守ともにまったく厚みが違った。最終ラインにもっと丁寧につなぐ意識があれば、より良いビルドアップが実現していただろう。上里や宮澤はこれを見て学ばなくてはならない。少なくとも、いかに自分たちが何もしていないに等しく、芳賀にとんでもない負担を強いていたか、ぐらいは理解してもらわないと困る。
 前線でも、横野がよく体を張ってポイントをつくった。技術的なミスはあったが、ボールとマーカーの間に体を入れて相手の狙う形では取らせないことで後ろのサポートも引き出していた。そのことによってネガティヴ・トランジションが速くなり、守備を助ける副産物も生んだ。内村や近藤にもっと彼に絡む意識があれば、より有効な攻めができたはずだ。
 また、本来なら特筆すべきことでも何でもないが、全員が最後までサボることなく走り切ったから、相手にチャンスらしいチャンスをほとんど与えず、ボックスに入れることすら許さなかったのだ。出場停止だった、自己満足の通りもしないパスを出しただけでプレーすることをすぐやめる某選手は、その事実についてよく考えなくてはならない。
 このゲームを見れば、高木と横野こそが、チームを前に進めるための重要なピースであることが容易に理解できるはずだ。深い位置では常にダブルマークがつくほど守備的な相手を、何度となく彼らが絡んだコンビネーションで崩した。最後のところでミスを繰り返してモノにできなかったにせよ、方法が間違っていなかったことは明白だ。名古屋で彼らが同じボジションに立っていないようであれば、あの監督にチームを率いる資格はない。

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