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練習試合 札幌3-0川崎@宮の沢白い恋人サッカー場(30分×3)

*個人戦術の差は歴然。誰がどこにいて、どこが空いていて、ならどうすべきか、という判断の精度がまったく違う。だから結果は同じでも向こうはフットボールに見えるし、こちらは偶然にしか見えない。

*相変わらず攻めたいのか守りたいのか判然としない。ボールをどこで奪いにいくのか、取れたらどう攻めるのか、取れなければどう守るのか…といった共通意識が感じられない。だから内村がクロスをクリアしたり、古田が最終ラインで体を張る、などという珍妙なシーンが現れる。

*これを美徳だと捉えているうちは、いつまで経ってもこのチームは強くならない。バランスが崩れていて、必要なところに必要な人間がポジションを取れていないから他の選手に要らざる負担がかかっているだけだ。例えば日本代表は守備的でもバランスが保たれているから、松井や大久保はそんなプレーをしない。

*特に中盤センターのところがフィルターにもコントロールタワーにもなっていない。芳賀がボールを受けて展開している間、(このゲームの場合)上里は何をしているのか。そもそも芳賀が組み立てを担っている時点で間違ってはいないか。ビルドアップが得意なのがどちらなのかは誰でもわかることだ。守備でもここの2枚のタスクや関係が明確ではないから後ろに多大な負担がかかる。リーグ戦からずっとそうだが、まさか正しい状態だと判断しているわけではあるまい。いの一番に手を付ける必要のあるセクションのはずだが…。

*攻撃は攻撃で個々が勝手にやっているだけで偶発的なコンビネーションや個の突破でしかチャンスがつくれない。15試合以上もやっていれば、形はどうあれ何らかのパターンが見えてきてもいいはずだが、何をトレーニングしているのだろうか。我々がアルゼンチン代表のようにワールドクラスの即興に期待できない以上、キリノに出鱈目なハイボールを放り込んで『収まらない』などとケチをつける以外の)規律を与える必要がある。

*片山は評価不能。あまりに消極的で、長所を発揮しようという姿勢に欠けた。「お客さん」のまま横浜に送り返されたくなければ、周囲を無視してでもプレーに絡み、左足の威力を見せ付けなくてはならない。むしろそれぐらいのメンタリティーの持ち主の方がチームに刺激を与えられるのではないか。

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2010 FIFA World Cup South Africa:Group matches(6/25)

Portugal 0-0 Brazil
 引いてカウンター狙いのポルトガルと、回していてもリスクを冒してまでフィニッシュは狙わないブラジル。大敗しなければいいチームと、特に勝つ必要もないチームの対戦であれば、普通に考えられる展開の割にラフプレーが多く、レフェリーも神経質に吹き過ぎた。ここでもらったカードが後々響くかもしれない。日程が詰まっているにもかかわらず特に新しい選手を試したわけでもないし、こなすだけのゲームになった感は否めない。

Spain 2-1 Chile
 チリは立ち上がりから相手構わず自分たちの特長を前面に押し出して圧倒したが、少々押し出しが強過ぎたようだ。要らざるファウルを繰り返し、早い時間帯からカードをもらったことでこのゲームも今後の選手起用も難しくした。ブラジルが相手となれば余計に気持ちが入るだろうし、精神面のコントロールが課題となりそうだ。フィニッシュの部分で精度を欠くのも相変わらずで、スアソの不在が響いているのか。
 スペインは序盤こそハイプレッシャーに戸惑ったように蹴らされるばかりだったが、徐々に間に潜り込んで高い位置でキープしだしたところで幸運な先制点。その後もある程度は支配していたが、どうしてもアウトサイドを外に張らせ過ぎて、しかもフェルナンド・トーレスのコンディションが悪いことで中央でゲームをコントロールできない。ビジャが中央に入った時間帯はバイタルエリアに出入りして引き出すことでリズムが良かったのだから、仮にトーナメントまで見据えて使っているにしても無理にF・トーレスに拘る必要もなさそうだが。それに、これだけ選手間が開くとカウンター狙いのポルトガルにとっていい餌食になる可能性が高い。従来の形に戻すことが得策ではないか。

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2010 FIFA World Cup South Africa:Group matches(6/24)

Slovakia 3-2 Italy
 イタリアの自滅。守備では何の変哲もないロングボールをポカンと眺めていて外で何人もフリーだったシーンがあったり、深い位置でのイージーミスを繰り返してみたり、極めつけはスローインで裏を取られて失点。堅守の代名詞たる「アズーリ」の面影はどこにもなかった。また運動量があまりに少なく、ボールを奪うことも運ぶこともままならない。ピルロが入って流れが大きく変わったことが、逆に他の選手の質の低さを物語っている。最後の10分足らずだけプレーして勝ち抜こうなんて、虫が良過ぎる。コロコロ転がって審判に無視され続けた態度も含め、この成績に相応しいチームだった、と断じるほかあるまい。
 スロヴァキアは過去2試合と違って、がむしゃらに高い位置からプレッシャーをかけ続け、前に向かい続けたことがこの結果を呼び込んだ。セカンドボールもほとんど支配しており、最終ラインも最後以外はよく集中していた。ただ、ハムシク、ストフら何人かの選手は質の伴ったプレーを見せたが、雑なプレーやイージーなパスミスも多く、イタリアに助けられた感は否めない。上に行くチームなら、この相手であればもっとゲームを支配して、より多くの得点を奪っていたはずだ。

Japan 3-1 Denmark
 できることを出し尽くし、最後まで冷静に戦った方に勝利はもたらされた。立ち上がりはデンマークの、それこそ世界レベルの速いパス交換からサイドで数的優位をつくられ、中央で何とか守っている状態が続いた。流れを変えたのはゴール。押し込まれながらも前に出て行って得たFKは、結果としてこのゲームを象徴するものだった。この後も単騎突破に頼ることなく、スペースへの走り込みやダイヤゴナル・ランも織り交ぜ、相手の喉元に刃を突きつけ続けた。この得点後、デンマークは冷静さを失い、中央に集まって放り込むばかり。後半立ち上がりこそサイドを使ってきたが、最終ラインが集中を切らさず跳ね返しているうちにまたパワープレーに移行し、その精度も欠いた。
 日本は、試合を重ねるごとに内容が向上している。最高のムードでパラグアイに挑めるはずだ。このゲームぐらい攻めに時間とプレーの質を割ければ、十分にチャンスはある。

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2010 FIFA World Cup South Africa:Group matches(6/23)

England 1-0 Slovenia
 スロヴェニアは、相手に敬意を払い過ぎた。立ち上がりから消極的なプレーに終始し、かといって守り倒すことを徹底したわけでもない。ただ攻めるスペースを与えただけだった。つなげるところでも蹴ってしまうし、コンビネーションを使える局面で無理に打ってしまう―。アルジェリアが前のゲームでイングランドにしたのと同レベルのプレーをできる質は持っていたはずなのに、他会場の経過も含めて周囲に気を取られ過ぎて、自分たちのプレーを見失っていた。その罰を最後にドノヴァンによって下された、といえよう。イングランドも攻められる状況でも緩急や変化を欠いたプレーばかりで、自陣で無駄なファウルを繰り返すなど、依然として前評判に見合うプレーは見せていない。ドイツはむしろ喜んでいるかもしれない。

Germany 1-0 Ghana
 ガーナは一瞬以外は狙い通りのゲームだっただろう。相手が自陣に入ってきたところでプレッシャーをかけながらブロックを整え、奪えば素早いパス交換で、前線の激しいポジションチェンジを交えて攻め込む。ゴールを脅かした回数はドイツより多かったのだから、あとはシュートの精度だ。他のアフリカ勢と違って規律を持ってプレーできているし、上に行くチャンスは大いにある。ドイツもボールを回しながらサイドアタック、後列の飛び出しと攻め手を繰り出したが、クサビが少なかったことと緩急に乏しかったことで、ほとんど最終ラインを動かせなかった。ワンチャンスを生かし切ったのはさすがだが、修正が必要だろう。

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2010 FIFA World Cup South Africa:Group matches(6/22)

Uruguay 1-0 Mexico
 当然のように、球際の厳しさや必死さとは無縁のゲームになった。ただ、その分ウルグアイのセンターハーフ陣のアグレッシブさやメキシコのパス回しなど持ち味が程よく発揮され、ショーとして成立するレベルで双方がプレーしていたのはプロとしての彼らの質の高さを物語っている。トーナメントでは、ウルグアイはアルゼンチンの個をどう遮断するかで、メキシコは回して韓国を走らせ続けることができれば、十分に勝機はあるだろう。

Nigeria 2-2 Korea Republic
 勝つしかないはずのナイジェリアが奪いにいく姿勢を見せなかったことで、韓国にボールを運んで攻める余裕を与えてしまった。さらに深い位置で不用意なファウルを繰り返し、フィニッシュへの道筋を見つけられない相手にチャンスを献上する。ロングカウンターしか手がない攻撃も、身体能力の差で脅威を与えてこそいたが、非効率極まりなかった。しかも、簡単なシュートを外し過ぎた。これでは勝てない。韓国はセットプレーをうまく生かしはしたが、最後の局面でダイナミズムを欠いた。相手が回してきた時間帯には後手を踏んでいたし、トーナメントを勝ち進むのは容易ではなさそうだ。

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2010 FIFA World Cup South Africa:Group matches(6/21)

Portugal 7-0 Korea DPR
 ブラジルという「教材」があった分、ポルトガルは戦略的に戦えた。徹底的にサイドを突いて最終ラインを広げ、前線の選手も横に動いてギャップをつくる。そこにラウル・メイレレスが突っ込んでくる―。これを執拗に繰り返した結果が先制点。後半開始早々の2点目ともども、理想的な時間帯に取れたことでゲームは決まった。あとは前がかりになってくる相手をいなして翻弄するだけ。トーナメント進出を考えても大きな数字を手に入れた。北朝鮮は序盤こそ積極的に上がるファビオ・コエントランの裏を狙ってチャンスをつくったが、そこに拘り過ぎた上、ホン ヨンジョがかかりっきりになったことで初戦でコンビネーションが機能していたチョン テセとの距離が広がってしまい、中央での脅威は半減した。相手の戦略に対応できなかった守備に関しても、元々そこまで望める選手の質も組織としての幅もない以上、致し方あるまい。自暴自棄になることなく、次のゲームもしっかり戦ってほしい。

Chile 1-0 Switzerland
 チリのパスワークを封じるべくスイスが仕掛けた猛烈なプレス合戦を、突然終わらせたのはあろうことかレフェリー。ブブゼラに対抗するかのように立ち上がりから笛を吹きまくり、仕上げがベーラミに突きつけたレッド。こうなってはスイスは初戦同様にブロックをつくって引きこもるしかない。ただ、チリもまたスペインの轍は踏まなかった。縦、横、斜め、裏。あらゆるボールと人の動きを組み合わせて揺さぶり続け、ついに堅陣を破ったころには走らされ続けたスイスに余力はほとんど残っていなかった。
 先制しても下がることなく最後まで追い掛け回し、囲み続け、ゴールを狙い続けたチリの姿勢は賞賛されていい。外し過ぎたのでリスクにも見えるが、決めていれば勝負は決まっていた。どちらを取るかは哲学の問題。間違いないのは決定力が彼らの課題だ、ということだ。スイスは不運もあったが、2試合を通して守備力しか証明しておらず、決定機自体が片手で足りるほどしかない。次こそ、勝つための方策を示さなければならない。

Spain 2-0 Honduras
 スペインは、相手が中央を固めてくることを想定したのか、ビジャとヘスス・ナバスをサイドに張らせたことで、普段ならイニエスタやシルバが見せる最終ラインと中盤の間でボールを受ける動きや柔軟なポジションチェンジがまったくなく、眼前に広がる広大なバイタルエリアを前にシャビが出しどころに困るほど。消極的極まりない交代策も含め、ベンチが自らゲームを難しくしてしまった。結果、シャビ・アロンソの展開からビジャのカットインかJ・ナバスの縦突破しか攻め手を見いだせずじまいで、相手が疲れた終盤になるまで中央でのコンビネーションは皆無。おかげでフェルナンド・トーレスは孤立し、切れのなさを際立たせるばかりだった。この程度の相手に対して「対策」を講じ、誰でもできるようなプレーをしているようでは優勝など覚束ない。早く自分たちにしかできない、オンリーワンのフットボールを思い出さなくてはならない。ホンジュラスは、まさに「この程度」。初戦は何もさせてもらえなかったが、このゲームでは何もできないことを露呈した。独力突破かせいぜい2人の関係でしかプレーできず、守備でも個人が頑張っているだけでは、勝機はあるまい。

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2010 FIFA World Cup South Africa:Group matches(6/20)

Paraguay 2-0 Slovakia
 立ち上がりから高い位置でプレスを掛け続けたパラグアイが、相手にほとんど何もさせなかった。ただ、攻撃面ではサンタクルスの好プレーこそ収穫だが他に見るべきものはほとんどなく、トーナメントでの戦いに不安を残した。守備力だけでは勝ち抜けまい。スロヴァキアは初戦と同様、グループで何をしたいのかが見えてこず、相手がプレスを緩めてリトリートに移っても形をつくれずじまい。タレントはいるだけに、それを生かす手はあったはずだ。

Italy 1-1 New Zealand
 相手が引いている時にどう崩すのか―。イタリアは、工夫が足りなかった。多くの時間で相手の前でノロノロ回してクロスを放り込むだけで、初戦に比べてその質も低かった。これではわざわざ相手の土俵でプレーしてやったようなものだ。何度かはワンタッチパスで変化をつけようとしていたし、カモラネージが入ってからは後列の飛び出しもあったが、仕掛ける姿勢を欠き、厳しいところにボールを入れていく(受けに行く)勇気もなかった。人材不足を露呈した、ということも言えよう。ニュージーランドは下がって体を張るだけだったが、それを最後まで続けたことを評価すべきだろう。相手の体たらくを考えれば、無駄なファウルを犯していなければ…とも考えてしまうが、それは高望みに過ぎるか。
 
Brazil 3-1 Cote d'Ivoire
 コートジボワールは、何をしに来たのだろうか。立ち上がりこそボールを奪って前に出る迫力があったが、いつの間にか初戦同様に全員が自陣に引きこもる腰の引けた姿勢に戻り、失点してもそのまま。2点目を取られてからやっと敵陣でプレーするようになったが、個人技に訴えるばかりでほとんど形にならなかった。交代策も同じ位置を同タイプの選手に入れ替えるばかりで、チーム全体としてチャレンジする姿勢を欠いたといえる。また、苛立ちを度重なるラフプレーという形で相手選手にぶつける様は、ステレオタイプの「アフリカ」そのもので、大いに印象を悪くしたに違いない。カカにしかレッドカードを突きつけなかったレフェリーに感謝しなくてはなるまい。
 セレソンは、エレファンツを弄んだ。守備陣は個々が相手のアタッカーを問題にしなかったし、攻撃陣は回数は少なくてもチャンスとみれば流麗なコンビネーションで相手を切り裂いた。いよいよエンジンがかかってきたようだ。

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2010 FIFA World Cup South Africa:Group matches(6/19)

Netherlands 1-0 Japan
 前半はパーフェクト。相手の使いたいスペースをほとんど封鎖し、ゾーンの隙間も阿部がよく埋めていた。30分ぐらい経って相手が焦れてきた時間帯には、ボールを奪える位置が高くなり、何発かカウンターもお見舞いしたが、そこで決定的なパスを通しきれない(受けきれない)ことや、最後のを決められなかった岡崎のプレーが世界との差だ。そして、日本もデンマークと同じ道をたどってしまった。後半、スネイデルが行動範囲を広げてボールをもらいだしたことでリズムをつかまれ、セットプレーが連続したところを耐え切れずに失点。初戦と同様に省エネ&守備モードに入った相手を、デンマークよりは脅かしたが、結果は同じだった。
 また、交代策は大失敗だった。ある者は攻撃をスローダウンさせるばかりで、ある者は簡単に潰れる。もう1人は存在すら確認できなかった。結局、最も有効な「アタッカー」は闘莉王。人選を考え直す必要があるだろう。もっとも、次に負けなければトーナメントだ。個の差を組織で埋めることはできている。デンマークの穴も見つけられたはず。あと90分、クオリティーを見せてほしい。

Ghana 1-1 Australia
 ガーナは、余裕を持ち過ぎた。オーストラリアがが1人減って、同点。相手が戦術的に混乱している間に、それまでの時間帯でできていたように速いパスをサイドに散らして攻め立てていれば追加点が取れる可能性が高かったはずなのに、ペースを落としてハーフタイムまで持ち込まれ、守備を修正する時間を与えてしまった。後半はブロックをつくられてテンポを上げることができず、無謀なロングシュートや中央突破に終始。次の相手を考えても、負けに等しい結果だろう。オーストラリアは、10人の戦い方としてはベストといっていい内容。相手を焦るだけ焦らせてからケネディらを投入して、攻撃でもやることを明確化させて好機を何度もつくったベンチワークも見事だった。

Denmark 2-1 Cameroon
 勝たなければならないデンマークが攻めに出たことで中盤にスペースができ、オープンな展開になった。その割にカメルーンは相変わらずコレクティビティを欠き、独力突破か相手のミスでしかチャンスにならない。守備でも規律を守らないままプレーしている選手がいたし、「個力=チーム力」ではないことを身をもって証明してしまった。クラブではできている選手ばかりなのに、不可解なことではある。デンマークにしてもリスクを冒している割に展開力やコンビネーションを欠き、バランスだけが崩れている状態が2点目を取るまで続いた。逆転してからもブロックこそ築いていたが、なぜかカウンターに5人も出て行って逆にカウンターを食ってみたり、簡単にボックス内に入られてみたり、初戦とは別のチームのようだった。次も同じシチュエーションだ。バランスポイントを見出さないとさらに難しいゲームになるだろう。

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