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2010J2#5 岐阜3-0札幌@長良川競技場

 きっと彼らは、前節の後半から「何もせずに勝つ」という壮大極まりない命題にチャレンジしているに違いない。そうとでも解釈しなければ、あの適当な「クリア」の連発、運動量の少なさ、球際の情けなさは理解することが困難だ。
 攻守にわたって切り替えが遅いところに、誰かが行ってもそのカバーをできるようなポジショニングを誰も取っていないから(とくに背番号10番はサボり通しだった)、中盤はほとんど相手のフリーゾーン。実際、セカンドボールの大半は相手のものになっていた。前半、前から最終ラインまでカバーし、最も貢献度の高かった守備者がキリノであった、という事実をみれば、その無残さが窺い知れようというものだ。高原の好セーブがなければ試合はここで終わっていた。
 「命拾い」して迎えたはずの後半も、雷は落ちなかったらしく緩い雰囲気はそのまま。当然のように早々に失点し、交代策で流れがきた時間帯に取れず、押し返され、ベンチは動かず、ラスト10分になってから意味不明な交代(問題がビルドアップにあったのは明らかなのに、トップの枚数を増やすとは!)でお茶を濁すばかり。このチームが、ベンチも選手もこの程度のレベルにしかない、ということを証明しただけだった。
 さすがに、まともな監督なら次は手を打つだろう。だいたい、前節までが良かったわけでもない。石崎氏は1週間でビルドアップの方法論を確立し、中盤の守備の緩さを改善し、全員に闘争心を植え付け、必死で走るようにしなくてはならない。本来ならキャンプ中にすべてやっておかなければならないことだ。それをシーズンに入ってからに持ち越す。まったく素晴らしい手腕の持ち主だ。「時間がかかる」といっても、1シーズン丸々、彼に(結果を度外視して)与えたに等しいではないか。その結果がこの出鱈目な、ケミストリーのかけらも感じられないプレーぶりでは、何をか言わんや、だ。
 好みの選手ばかりを重用し、そこだけは何があっても動かさない、それで結果が出ない、なんてことが許されるはずはない。まして彼はチームの旗頭たる西を事実上放逐している。チームをバラバラにしただけで去られてはたまったものではない。
 選手も、自分たちに何が足りないのか自覚し、ゲームの状況に応じて適切な選択をしなくてはならない(それ以前に、適当に蹴るだけで後は何もしない、自分の持ち場以外は守備もしない、裏を取られても追いかけもしない、というプロにあるまじき姿勢から改めるべきだが)。例えば、近藤はまともなボールが供給されない不満を相手やレフェリーではなく、味方にこそぶつけるべきだ。誰かが怒らなければ、このチームはぬるま湯に浸かったまま終焉を迎えるに違いない。そこから焦っても手遅れだ。ほかの連中はフットボールを学び直し、もう一度プロとは何か、ということに真摯に向かい合わないとならない。路頭に迷いたくないのなら、それ以外に道はない。

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