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2010 FIFA World Cup South Africa:Final(7/11)

Spain 1-0 Netherlands
 オランダはこれまでにも増してゲームを壊すことに専念した。半分以上の時間は中盤のスペースを消してスペインのビルドアップを阻害し、それ以外に何もしようとしなかった。また、ここで暴力的な行為も辞さず大量のカードを受け、結果的に自らの首を絞めることになった。運動量が落ちてプレスがかけられなくなってからは下がる一方でロッベンに蹴るばかりとなり、むしろその方が脅威となったのは皮肉だとしか言いようがない。ただ、リスクを恐れ、プレーしようとしないのだけは終始一貫していた。大会を通してコンビネーションの意識が希薄で、攻撃は「スネイデルが危険」「ロッベンが凄い」というレベルにとどまった。今大会に数多現れた、リスク管理ばかりを考えてビルドアップを放棄し、前線に任せるばかりのチームの代表として最後に罰された、ということかもしれない。
 スペインは回してリズムをつくれなくても、相手のプレスが機能している時間帯は焦らずキープしながら穴を探り、徐々に高い位置でプレーして相手を自陣に釘付けにする。守備も何回か個人に振り切られる場面があったが概ね数的優位をつくって対応できており、最後はカシージャスが立ちはだかった。ヘスス・ナバスでサイドから仕掛けて相手の守備の幅を広げ、中央にも勝負できるセスクを投入してディフェンスを混乱に陥れたベンチワークも極めて合理的なもので、時間はかかったが点が入ったのは必然だった。
 7試合とも素晴らしい内容だったわけではなく、クオリティーは2年前の方が高かったかもしれない。それでも相手という相手がことごとく彼らのプレーを破壊しにきた中で、それに付き合おうとせず自分たちの連動性、創造性を貫いて優勝したことの価値は計り知れない。フットボールが勝利した、と言っていいだろう。

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