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2010 FIFA World Cup South Africa:Round of 16(6/29)

Paraguay 0-0(PSO5-3) Japan
 ともに、フリーズしたゲームを「解凍」する手立てを持たなかった。日本はビルドアップの1本目のパスからミスを繰り返し、阿部や長谷部に相手がプレスをかけてきたことで、ただ蹴るだけのシーンも多かった。前に収まっても後ろの選手がリターンを受けられるポジションまで出て行かなかったり、その次をミスしたり。持ち過ぎて奪われる場面も目に付いた。何本もあったFKを本田にほとんど蹴らせなかったのも不可解だった。パラグアイは日本よりは深くまで運べていたが、ラストパスの精度があまりに低く、個の力に頼るしかなかった。
 途中からはレフェリーも赤白のユニフォームに着替えたかに見える判定を繰り返す中で、特に終盤は途中出場の中村憲や岡崎がスペースに入り込んで起点となり、何度も好機をつくったが、そこでパスがずれたり、打てるはずのところで打てない。ベンチも選手も取りにいったのに取れなかったのは、そこまでの力しかなかった、ということだ。ただ、その状況でも守備の堅固さが失われなかったのは、チームが戦ってきた中でレベルアップしたことを示している。
 日本は、組織に本田や松井ら数人の「個」が加わったことで、ただ守って負けない試合を目指すだけではなく、勝利を狙える力は示した。今後、点を取って勝ち切れるようになるためには質の高い個が組織を形成するようにしていかなければならない。今大会でいえば、究極はブラジルだ。1人1人が精度を追求し、状況を見て高いリスクすら冒せる判断力を磨いていく必要がある。そのためには、Jリーグは現在のように牧歌的な、事なかれ主義がはびこるゲームばかりしている場合ではない。言うまでもなく、それは2部もだ。日本のフットボールに関わる全ての者が、4年後に向け野望と希望を抱いてゲームに臨み続けなくてはならない。

Spain 1-0 Portugal
 前半のスペインは見るに堪えなかった。足元から足元に回すばかりで、ビジャは相変わらず開きっ放し、フェルナンド・トーレスまでイニエスタが中盤に下がってプレーするスペースを埋めるかのように右にばかり流れる。誰が点を取るつもりだったのだろう。さすがに後半は動きが出てきたが、中が足りないのはそのまま。逃げ回らないジョレンテを入れてやっとフットボールの体をなすようになった。先制すると回し倒して時間稼ぎに入ったのはいいが、なぜか最後に慌ててボールを失い続けて押し込まれるなど、まだ本調子には程遠い。
 デルボスケはそろそろ使える選手を見極め、選手が能力を最大限発揮できる形を見いださなくてはならない。中途半端に守備を意識してブラジルの真似をしたところで、彼らには絶対に勝てない。このゲームの相手を見ればわかるはずだ。ボールやゴールを奪いにいく戦略もなく引いて守るだけで、攻撃は個人に丸投げし、回されだしたら手も足も出なかったではないか。所詮コピーはコピー。スペインにはオリジナルがある。それを思い出すだけでいいのだ。

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