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2009J2#46 札幌1-0栃木@厚別競技場

 常にファーストチョイスはゴールに向かうプレー。やっとこの意識が徹底されたゲームをすることができた。中盤の前の4人もキリノの近くでプレーしようとしていたし、誰かが持てば裏に走っていた。そうすれば相手の視線が動いてスペースができやすくなり、ダイレクトパスも回りやすくなる。今までのような安全第一のパス回しとは相手に与えるプレッシャーも違うので、攻撃が機能している間はほとんど組み立てを許さなかった。
 それでもビルドアップが不安定に見えたのは、第一歩のクサビに受け手のことも次のプレーのことも考えていないものが多かったせいだ。苦し紛れのものは仕方ないにせよ、キリノに浮き球を供給しても何も起きないことぐらい、そろそろ周囲が理解すべきだ。不得手なボールでもずいぶん頑張ってくれてはいるが、それに甘えていてはいけない。相手も寄せやすいし、キリノも落としにくい、何の益もないパスが依然として多かった。ただ、何本かは裏にも抜けられるし、味方にも落とせる質の高い縦パスがあったのでこの頻度を上げられると幅が広がるはずだ。あとはフィニッシュの落ち着きと精度。こればかりは一朝一夕にできるものではないので意識を高く持っていくほかない。安易なボールロスト(特に宮澤)も減らす必要がある。
 対照的に、ディフェンスはあまりにお粗末だった。前が懸命に追いかけたり、完全にディレイして蹴らせたのに、そこを見ていなかったり、カウンターでもないのにクロスが入った時に真ん中が数的同数だったり、あり得ないシーンが多過ぎる。ダニルソンを動かして下げるなり、サイドバックが絞るなりして対応しなければならない。特に芳賀は攻守ともに雑で、相変わらずポジショニングが中途半端だし、絞りも甘いし、期待値が低いとはいえパスの質も散々。藤田はおろか、逆サイドの岩沼に救われた場面すらあった。また、レフェリーがロングボールの競り合いでの後方からのプレーに極端に神経質だったのに何度も同じ事をやってセットプレーを与えた吉弘は大いに反省しなければならない。レフェリーの性質を見抜いてプレーするのも、インテリジェンスの一部だ。まして、相手に質の高いキッカーがいる場合はなおさらだ。
 セカンドボールが発生してから動くレスポンスの悪さも改善点。センサーを積んだ機械ではないのだから、読み、予測を働かせてボールの到達点に向かっておかなくてはならない。口をあけてボールを眺めているのは観客だけで十分。素早い攻めにつなげる意味でも、意識改革が必要だ。
 岩沼は立ち上がりこそ判断が遅い場面が見られたが、丁寧なボール扱いには好感が持てたし、ビルドアップのパスの質やクロスの精度も十分。上がるタイミングも良かった。守備でもサイドバックがすべきプレーを問題なくこなしていたし、前述したようにそれ以上のカバーも見せた。このプレーを続けられるなら、現時点でチームに彼以上のレフトバックはいないだろう。来季の補強ポイントを見据える意味でも、次節以降も出場機会を与えてほしいタレントだ。
 残り5試合、これを続けられるか。特に次の仙台にも、この姿勢で臨めるのか。ここで逃げればまた振り出しだ。結果を出せなかったシーズンに何かを残すためにも、相手がどこであろうと向かっていかなくてはならない。プロの名に値しないミスを連発している最終ラインとGKは、チームに迷惑をかけないように集中して、観客を呆れさせるようなプレーを減らす必要がある。これがかみ合えば、戦えないチームはないはずだ。自分たちの価値を証明すべく、450分間、戦い抜かなくてはならない。

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2009J2#45 徳島3-0札幌@ポカリスエットスタジアム

 控え選手の質の低さが、ゲームを決定付けたというほかない。降ってわいたような出番でも、普段から準備ができていれば対応できるだろうし、あんな怯えたような態度でプレーすることもないはずだ。相手だってプロだ。立ち上がりから宮澤やダニルソンがいつになく後ろを意識してプレーしていたのを見れば、そこに不安があることぐらいすぐにわかったはずだ。そして、彼らはそこまでお人好しではなかった、ということだ。
 柴田は鳥取戦にも増して不安を露にしてプレーしていた。このチームでほぼ1年やっているのだから、戦術を理解していない、とは思いたくはないが、そう考えるしかないぐらい動き方が滅茶苦茶で、両隣の動きも見えていないので常に最終ラインにギャップが2つある状態。そこを柿谷に好き放題使われたことでペースを完全に握られてしまった。1点目の失点自体は高原のミスだったが、そこに至るまでに最終ラインの犯したミスの数、それで中盤が怖がって下がったことを考えれば彼だけを責めるのは適当ではない。完全にゲームを支配された上でのことだと捉えるべきだ。もちろん、出た上で触れない、というキーパーにあるまじきミスを何度も繰り返すような選手は指弾されてしかるべきだが、レギュラーに値するキーパーがいないことは昨シーズンの時点でわかっていたのだから、そこを手当てしなかったフロントも責められるべきだ。 
 チャンスをピンチだと考えるような奴は必要ない。中山を見るといい。めったに巡ってこないCFという位置を与えられたにもかかわらず、十分なプレーを見せた。彼はこの機会をチャンスだと考えたに違いない。逆に柴田や石井はピンチだと考えたのだろう。そうでもなければあの消極的な、「責任を取りたくない」という心の声が聞こえてきそうな情けないプレーぶりの説明はつかない。上里や宮澤のように常時出場機会を与えられている選手でもそう思っているとしか思えないようなプレーをするぐらいだからわからないが。
 全力を出し切った、という自負があるのなら、メガホンを渡されても胸を張って「俺たちは戦い抜いた」と言い張れるはずだ。それが「すみません」では、こちらも情けなさが募るばかりだ。点を取るために積極的にプレーせず、安全策ばかり取るような選手がキャプテンをやっている時点でこのチームの先は見えている。
 ヘタクソと、戦わない奴は要らない。走る気のない奴も要らない。それでも好きな選手を使いたいのなら、そいつを徹底的に鍛えるしかない。簡単にボールを失い、安直なパスミスを繰り返す選手がいつまでたってもレギュラーだなんて、誰が納得すると思っているのか。甘やかして、ただラインナップに名前を書き込むだけなら、監督もここを去るべきだ。

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