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2009J2#44 札幌0-1C大阪@厚別競技場

 この懐かしいコメントの意味が、実感を伴って迫ってきた。「ボールを欲しがらない選手がいた」-。それも山ほど。点を取りたくない、つまり勝ちたくない選手たちが織り成す、フィニッシュへの意識が欠片ほどもない逃げの横パスとバックパスの競演。この結果は、90分間フットボールを冒瀆し続けたことに対する当然の報いだ。
 前を向いて運べるのに横に出す。カウンターのチャンスに誰も追い越そうとすら、いや、フォローにすら行こうとしない。パスを出したら突っ立ったまま。動きやパスで緩急を付けるわけでもない。大半のパスをミスしたくせに取り返しにも行かない。90分が迫っているにもかかわらずズルズル下がって蹴り出すばかり。極め付きは、失点直後のキックオフにバックパス。前節は暑さを言い訳にしたようだが、気温が低くてもこのザマだ。それなら一生温室でプレーしていればいい。
 ただ、守備陣を責めるのは筋違いだ。勝つこと以外の選択肢がないゲームでそのチャンスを終了間際まで残し続けたのだ。ラインも高い位置でよく揃えていたし、ほとんど集中も切れなかった。仮にゼロに抑えていたところで、絶望しか残らなかったのは同じだ。そこに繋げるための仕事を十全に果たしたとは間違っても言えないが、少なくとも点を取りに行くのは彼らの仕事ではない。
 リーグ戦の状況以前に、ホームゲームというのは何節であっても100%勝つためにプレーしなければならないもののはずだ。再三、インテリジェンスについて触れているが、フットボール以前のそれも不足しているようだ。所詮J2程度の個人技以外に拠り所を持たないレベルの相手に「通用した」なんてコメントを出す選手(しかも、当のご本人は何もしていない)がいる時点で終わっている。今後もプロを名乗り続けたいのなら、この気候の中、7000人も集まった意味をじっくり考えて出直さなくてはならない。「次がある」なんて思っていたら大間違いだ。

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2009J2#43 熊本0-0札幌@熊本県民総合運動公園陸上競技場

 後半、ハファエルを入れて彼がボールを触ることでリズムが生まれたのに、なぜ途中から彼を避けるかのようにサイドに固執し、ついには放り込みに至ったのか、まったく理解できない。ベンチの指示をバカ正直に解釈したとしか思えないが、それにしてもバランスというものがある。メッシもドログバも持たない札幌がどちらか一辺倒に陥るなど、愚の骨頂と言うほかない。両方をうまく使い分けて初めて、下がった相手を攻略できるスペースを生み出せるはずだ。
 これは彼らのフットボールIQの低さを示す一例にすぎない。同じ性質のミスを繰り返した前半もそうだし、その流れで自分たちの後ろを使われ続けているのに誰も芳賀のフォローに入らない前目の選手たちもそう。指示を飛ばし合って修正するぐらいのことは考え付かないものか。
 現状の自分たちのレベルより高いものをやろうとしているのだから、ある程度のミスは仕方ない。ただ、それは意図のある、前向きなものに限られる。この試合のように同じミスや質の低いゲームを繰り返しているようでは「何も考えていない」と宣言しているに等しい。全員がコンセプトを咀嚼し、自分のものにして初めて真の連動性が身につき、状況に応じたゲーム運びができるようになるはずだ。上手くいく時とそうではない時の落差があまりに大きい今は、いわばお仕着せの状態。いいゲームを続けてできない理由もそこにある。このコンセプトを成就させるためには、一人一人が強い自覚を持たなければならない。監督は球を蹴ってはくれない。やるのは選手なのだ。
 かつて、柳下氏から三浦氏に監督が代わった時のように選手が何も引き継ぐものを持ち合わせていなかった、結果として3年間を無駄にしたような愚を繰り返すわけにいかない。それはフロントでもベンチでもない、選手たち自身に帰されるべき責任だ。

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