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2009J2#32 札幌3-0福岡@厚別競技場

 前半は上々の出来だった。シンプルなサイド展開でボールを運び、深い位置ではいい距離、タイミングのサポートとランがあったことで素早くボールを動かし、またスペースを突く。そこに古田がドリブルやトリッキーなプレーで変化を与え、オーバーラップが厚みを加える。何度となく崩す形を作れていたし、2点とも偶然や幸運ではなく、必然だったといえる。
 古田は、1試合とちょっとで自らがレギュラーの器であることを証明した。全く臆する様子がないし、豊富なアイディアをけれん味なく発揮できている。技術的にはともかく、守備の動きも大きな問題はない。フィジカルも順調に成長しているようだし、壁に当たるまでは出場機会を与え続けるべきだ。対照的に、スランプ気味なのがキリノ。凡ミスを繰り返した上、ボックス内では消極的なプレーに終始し、味方のチャンスも潰す始末。勤勉さは評価できるが、そう複雑なタスクを負っているわけでもないのに混乱しているようでは助っ人の用をなさない。前々節のゴールも起爆剤にはならなかったようだし、軽率なプレーも増えてきている。頭を冷やさせる必要があるかもしれない。
 守備では、相手が組み立ててくる時はよくプレッシャーをかけてパスコースも切っており、全く問題なかったが、カウンターを受けた時の戻りが遅かったり、セットプレーで最も警戒すべき大久保を何回かフリーにするなど、不安定な場面が見られた。どちらもこのゲームに始まったことではないし、いい加減、意識を変えなくてはならない。
 後半はまるで別のチーム。疲労は考慮すべきではあるが、それにしても足が動いていないし、寄せも甘い。前の選手も軽いプレーで次から次へとボールを失って守備に負担をかけるばかりだったし、前半できていたことが全くできなくなっており、交代選手までパス&ゴーを怠って相手にボールを渡す有り様。まるで前節のビデオを見ているようで、上里のゴールがなければどうなっていたかわからない。連戦を考慮してペースコントロールをしていたとしたら大したものだが、放り込まれただけでバタつくようではそうも見えない。この気候条件で半分しか走れないようでは、日常のトレーニングに対する姿勢すら疑われる。入り方に集中を欠いたことで自らリズムを失ったようにも見えるし、心身ともにまだまだ足りない、ということだ。
 今シーズンは、ずっとこうだ。そろそろ学習しなければならないし、どうすればいい内容を長い時間持続できるようになるのかを、個人個人が考えていかなくてはならない。スコアで満足しているだけでは、その先には進めない。

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2009J2#31 C大阪3-0札幌@長居スタジアム

 フットボールの歴史上、戦わず、走らず、下らないミスを連発したチームが勝った例はないだろう。この日のアウェイチームが、まさにそれだった。相手のテクニックに敬意を表し過ぎたのかボールを奪いにいこうとしないし、セカンドボールにも働きかけない。挙句の果てに集中を欠いたパスミスから相手に決定機を献上する。攻めても1カ月ぐらい前までの消極性が復活し、肝心なところで勝負せず、後ろに戻してばかり。後半立ち上がりに何回かいい崩しがあったが、そこで取れないとそれっきりで、後は前で口を開けてボールが来るのを待っているばかり。攻守ともに能動的でなく、ただ待っているだけのチームに勝機があるはずがない。
 相手の質が高かったわけではない。実際、蹴ってみて前に収まれば個人技で打開しようとするだけ。この程度の相手だから、流れの中で決定機を与えなかったのは当然だ。それだけに、セットプレー崩れで集中を切らし、信じ難いパスミスからさらに2点を献上したことがいかに馬鹿げたことか、ということだ。まさか、暑さが原因だった、と言うわけにはいくまい。この程度で動けなくなり、思考能力も失うようでは先は見えている。岐阜や甲府では一歩も動かないつもりか。だいたい、コンディションがどうであろうと、本当の技術を身に着けていれば関係ないはずだ。それを持たないチームが気持ちで負けていればどうなるか、このゲームの結果が雄弁に証明している。
 4カ月先の結末は見えていても、それを少しでも引き上げるべくプレーするのが、プロの仕事であり、矜持であるはずだ。彼らが未熟であることぐらい、こちらも承知しているが、それをカバーしようとする心が見えなければ、罵声が飛ぶのは当然だ。これだけ悔しい思いをしているはずなのに、まだこんなゲームができる。鈍いのか意識が低いのかは知らないが、プロとして失格であることだけは間違いない。口だけでなく、プレーで決意(そんなモノがあれば、の話だが)を示さなくてはならない。

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