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2009J2#11 札幌3-2愛媛@札幌ドーム

 日曜日のゲームを受けて、当然コンディションが万全ではない中ではうまくゲームを運べたのではないか。立ち上がりから飛ばし、勢いがあるうちに先制したことが大きかったし、早い時間から足が止まりだしたことで無理をせずにボールを回して攻められる時に攻め切る形にした後半の点の取り方、時間帯ともに理想的。ゲームコントロールがうまくいっていただけに、クリーンシートならもっと良かったが、ここ数試合の最終ラインの集中力、それに伴う消耗度からすれば味方が3点取って集中を多少切らしたところで、強く責めることもあるまい。本人たちが一番わかっているはずだ。
 ただ、チーム全体として失点直後にうろたえて簡単に裏に通され過ぎたことは大いに反省しなければならない。簡単な引き算だ。「3引く1」は?「11引く10」は?―。どちらが優位かは、言うまでもない。相手の退場者のポジションを執拗に突くことを考えられるのなら、相手ボールの時にどうすべきか考えることも難しくはないはずだ。足が動かないのに無理に当たりに行ったところでスペースを与えるのが落ち。チームコンセプトに忠実なのも悪くはないが、状況を見てきっちりブロックをつくり、守りに入ることも必要だった。
 また、宮澤のプレーぶりは大きな収穫だった。コンタクトを受けないようなボールのもらい方から判断の速さ、サポートのタイミング、守備でのポジショニングまで急造のレベルではない。佇まいからしてトップにいるときとは別人のようで、背筋は伸びているし、常に視野を確保して状況を把握するさまは、彼は生来の司令塔であるのではないか、とすら感じさせた。中盤としてなら間違いなく即戦力だ。このポジションでの育成も視野に入れていくべきかもしれない。
 この連戦の中で、心身ともに最も厳しいであろうゲームで勝ち点3を得たことはポジティヴに捉えていいだろう。ただ、出場停止だった選手が戻ってくることが必ずしもチームにとってプラスばかりとも限らない。この日のキリノのように流れに乗り切れない選手もいるし、メンバーが揃うことで逆にチームに緩みが出ることも考えられる。そういったことが起きないよう、とりあえずあと6日間、走り切ってほしい。

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2009J2#10 横浜FC0-1札幌@ニッパツ三ツ沢球技場

 我々がまずすべきなのは、クライトンに最大級の賛辞を贈ることだ。キープ、突破、チェイシング。1人少なくなり、慣れない1トップになってもロングボールに体を張り、相手の最終ラインにプレッシャーを与え続けて味方に時間をつくり、決勝ゴールまで決めてみせた。完璧なパフォーマンスだった、と言ってもどこにも語弊はあるまい。彼の突破に合わせてフリーランを繰り返し、得点の可能性を担保し続けた藤田と上里、相手ボールを奪いまくってカウンターにすら再三参加したダニルソンにも同様の言葉が贈られるべきだ。また、相手の攻撃がただ蹴るだけの単調極まりないものだったとはいえ、それにお付き合いすることなく冷静に跳ね返し続けたソンファンと吉弘、急にCBに入ることになったにもかかわらず破綻なくこなし、素晴らしいカバーリングまで見せた西にも拍手を送らなくてはならない。
 もちろん、こんなゲームになった原因をつくった西嶋は厳しく指弾されるべきだ。2枚目をもらったプレーなぞ、あのシチュエーションに追い込まれたこと自体は彼だけの責任ではないにせよ、レフェリーの笛の吹き方を見ていれば1枚もらっている選手がすべきものではないことぐらい判るはずだ。李下に冠を正せばどうなるか、いい勉強になっただろう。勝利をつかんだチームメイトに大いに感謝しなくてはならない。
 宮澤も、キリノ不在という不安要素をさらに増幅させただけだった。チェイシングこそそれなりに頑張っていたが、ボールが集まっているにもかかわらず簡単に潰れて、ゴールを奪う意思すら見せないのは今まで通り。1人減ってもそれは変わらないままで、味方が持っても裏を狙うでもなく、点を取れるポジショニングを取るでもない。あっさり倒れてレフェリーの方を見ている暇があるのなら、相手を追いかけなくてはならない。このザマであれば早い時間帯に代えられたのは至極当然だ。ベルバトフだかリケルメだか知らないが、その前に状況を考えて、チームのために戦うことを覚えなくてはいけない。この日のクライトンの爪の垢でも煎じて飲むべきだ。寵愛に甘えているだけでは、チームにとって害にしかならない。今後、キリノに伍して出番を得たいのなら、しなければならないことは山ほどある。とりあえず戦わない者は必要ない。
 退場者が出て以降の前半こそラインが下がって攻撃まで消極的になり危なかったが、後半は相手の芸のなさにも助けられたとはいえ奪って前に出て行くことができていたし、大半がクライトン頼みとはいえ決定機も相手より多くつくれていた。決めていればもっと楽にゲームを運べていたわけだし、その辺は人数にかかわらず課題として残っている。特に上里などは、ゴール前での落ち着きがもっとあればゴールを積み重ねることができているはずだ。次節も2人がサスペンションと苦しい状態が続くが、キリノが戻ってくることで攻撃面ですべきことはクリアになるはず。また出番が巡ってくるであろう芳賀あたり、このゲームでのいいカバーやフィードを忘れることなく、次のゲームに臨んでほしい。控えの充実も、長いシーズンを戦う上で大きなファクターとなる。間違いなく2人は新しい選手が出られるのだから、彼らには監督を悩ませるぐらいのパフォーマンスを期待したい。

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