« 2009年3月15日 - 2009年3月21日 | トップページ | 2009年3月29日 - 2009年4月4日 »

2009J2#4 札幌0-1湘南@札幌ドーム

 言うまでもなく、敗因は失点ではなく得点できなかったことだ。実際、そのせいで終了間際に最終ラインを減らして前に出た裏をやられたのだから、直接的な原因だといってもいいぐらいだ。相手が中盤の守備もサイドも捨てて中央を固めているのに、空いているところにボールを出してクロスを上げるばかり。それでもクロス自体は甲府戦に比べれば工夫の跡は見られたが、今度はボックス内での工夫が足りない。宮澤なぞ、口を開けて待っているだけで、DFが嫌がる動きをしよう、という意志すら見えなかった。なぜボックス内でボールを受けるや否や、後ろを向く、という選択肢を持てるのかを理解することは難しい。また彼は、マイボールになったときの動き出しが遅く、攻撃が加速できない要因にもなっていた。前を向いたときこそ多少はセンスを感じさせたが、裏には走らない、簡単に潰される、で、いくらきれいなプレーを見せても何の足しにもならない。同様のプレーに終始していた石井が外されたことを、他山の石としなくてはならないだろう。
 両サイドの選手も、入ってくるのはいいがタイミングを考えなくてはならない。途中出場の横野がニアを突いただけでマークが混乱したことを見れば、課題は明らかだ。過去3試合を見れば、「キリノが残っていれば」ということにもならない。チームとして、フィニッシュワークに大きな問題を抱えている、ということだ。
 セットプレーも芸がなかった。あれだけの数のCKを得ておきながら、クライトンのキックの大半はジャーンの頭か野澤の手の中。まるで出来の悪いビデオを見せられていたようだった。ショートなどの変化もつけようとしないということは、それだけ精度に自信があるということだろう。それなら、可能性を感じるボールぐらい入れてほしい。
 それ以外は、相手の攻めがアジエル頼みに終始していたこともあり、うまく受け渡しながら彼を抑えていたし、ボールの流れも、ビルドアップの段階に限って言えばスムーズだった。ただ、浅い位置でのFKに対して集中を切らしていたことが目立ったのと、守備陣の間でのコミュニケーションがうまくいっていない場面が数多くあったことは早急に改善しなくてはならない。与えた決定機のほとんどはその2つか、ダニルソンのパスミスが発端だった。ダニルソンに関しては、守備面での貢献度は上がってきているだけに、当面はもう少しボールを持ったときのタスクを単純化してあげるべきか。現状では、明らかに相手に狙われているし、それで混乱して、余裕があってもミスを犯すことを繰り返している。まずは5メートルのパスを正確に渡すことから始めた方がいいかもしれない。
 内容が、結果の「免罪符」になるのにも限界というものがある。毎試合前向きな意味での課題が見つかり、次の試合にはある程度改善されているのを見れば、チームがいい方向に向かっていることはうかがえるが、だからといって負けていいはずもない。当然、選手が一番勝ちたいだろうが、それだけではなく、どうすれば勝てるのか、どうすれば点を取れるのか、をよく考えて、次からのゲームに臨んでほしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009J2#3 甲府2-1札幌@小瀬スポーツ公園陸上競技場

 前半は、何もない。明らかにコンディションが悪く、切り替えの早さも前に出る姿勢も発揮できずじまいで、まるでボールが来るのを怖がっているかのような下らないミスの繰り返し。1失点目もミスが発端だったが、最たるものは2点目で、人が足りていない上に皆がボールウォッチャーになるという、プロとしてあるまじきもの。集中まで欠いていればまともなプレーができるはずもない。相手がマラニョンを藤田にぶつけるだけの内容に終始していなければ、前半だけで勝負は決していたに違いない。
 さすがに雷が落ちたであろう後半は、判断ミスとボールロストを繰り返したダニルソンを代え、クライトンがサイドに流れてボールを引き出したり、キリノが裏を突く動きをしだしたことで相手のプレスを外せるようになり、早い時間帯に得点したまでは良かった。ただ、コンディションを考えれば、ベンチワークも含めてそこで一気に2点目、3点目を取りにいくべきだった。30分前後になると、札幌の選手の足が止まり、セカンドボールをまったく拾えなくなったことで単調な攻めしかできなくなってしまった。それまでの時間帯でも、サイドを広く使おうとするのはいいが、彼我の真ん中の高さを考えればクロスの工夫が足りなかったし、打てるところでパスをする消極性も目立った。相手にプレーする気がなかったのだから、全ての選手に「自分がゴールを奪うんだ」というぐらいの姿勢を見せてほしかったところだ。
 現状は、ただ監督の指示を守っているだけ。だから前半のような状況を45分間そのまま引きずってしまうし、サイドに展開するだけの読まれやすい攻撃を繰り返したりする。プレスがきつければ裏に蹴ってもいいわけだし、中央でのワンツーが禁止されているわけでもあるまい。もっと自分の目でゲームを見て、状況を判断してゲームをコントロールすることを身に着けていかなければならない。Jリーグの現状を見れば、そういった概念を持つこと自体がアドヴァンテージになる(なってしまう)。最初は誰か1人でもいい。それを11人が共有できるようになれば、上のステージでもそん色なくプレーできるようになるだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年3月15日 - 2009年3月21日 | トップページ | 2009年3月29日 - 2009年4月4日 »