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第89回天皇杯2回戦 札幌2-1鳥取@厚別競技場

 特に前半は、開いた口が塞がらないレベル。守備では前から行っても後ろが押し上げようとしないし、挟み込む動きを怠ったりと連動性は皆無で面白いようにボールを回される始末。しかも、簡単に人を離し過ぎてほとんどの縦パスをトップに入れられており、ラストパスの精度が相手にあれば失点を重ねていた可能性が高い。中でも失点に絡んだ上に酷いパスミスを繰り返した柴田は、当分出番がないことを覚悟すべきだ。
 マイボールになっても誰も受けるための動きをしないから横パスだらけで、ご丁寧に相手が戻るのを待ってやったようなもの。鳥取の選手は、常に間で受けられるような工夫をしていたので見習うといい。それでなくても戻りきったところを崩すのは難しいのに、まだ動かないので足元へのパスはことごとく引っ掛けられ、通せそうなパスでも大半がミス。あの強風の中で何度もループパスにチャレンジできる神経を、もっと有効な方向に発揮してほしいものだ。サイドにボールがある時に中にいるのが常にキリノ1枚で、クロスを入れられないのも相変わらずだった。ボールホルダーもレシーバーも第一の選択肢にゴールがないからこういうことになる。どことやっても同じ課題が出るということは、個人でもグループでも何をすべきかが個々の頭の中で整理されていないことの証明だ。
 後半も半ばを過ぎ、相手の足が止まりだしてからやっとクサビにフォローが入るようになり、深い位置でトライアングルを作って突破を図ったり、相手を寄せてからサイドを使うような攻めができるようになった。また、同じパスミスでも狭い門を通せるような強さのパスが通らないなど、工夫をした上でのものが目立ちだした。こういったことは相手がどこであっても、最初から試みていかなければならない。モノにできなかった決定機の数を考えれば、チャンスそのものを増やしていくしかない。
 次の相手の状況を考えれば、アップセットのチャンスは普通より高いかもしれない。それでなくともこちらに失うものは何もないのだから、最初から全力で自分たちの今できることをやり切るつもりで、ゲームに臨まなくてはならない。

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