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2008J1#34 札幌0-1鹿島@札幌ドーム

 フットボールに必要なのは、プレーヴィジョンとテクニックである、ということがあらためて証明されたゲームだった。上里や西がボールを失わず、適切なタイミングでボールをさばいている間は互角以上の戦いができていた。彼らはここまで出ていた選手たちとは違い、ダヴィ以外も見えていた。見えていれば出せるし、出てくるなら動く。感性が共有できて、ある程度の技術がある選手を並べればこれぐらいはできるのだ。安定したポゼッションこそが有効な守備である、という考え方をしなかったことが今季の大きな敗因である、とも感じさせた。
 それでも点が取れなかったのは、ひとえにボックス内の人数が少な過ぎたから。サイドを崩してもほとんどがダヴィ1枚で、他の選手が入ってきても、タイミングが遅過ぎた。彼に頼るのは勝手だが、彼に点を取らせたいのならお任せでいいはずはない。特定の選手への依存心の強さ、というのはこのチームが代々抱えている問題だ。前線の外国人に大枚を投じることができるクラブならそれでいいのかもしれないが、札幌のようなチームが生き残っていくためには、チームとして崩す、チームとして得点する、ということを考えていかなくてはならない。その点では大きな課題を積み残した。何せ今季は適当に蹴っていただけのチームだ。新監督は、1どころがマイナスから構築することになるだろう。それがどの時点でプラスに、武器になるレベルに到達するかによって来季の結果は左右されるかもしれない。
 最終ラインの不安定さについては、もはや触れるべき材料には触れ尽くしたはずだ。ゾーンに固執して人を見失い、互助精神の欠如も著しい。足元の不安定さも特筆すべきレベルで、彼らが蹴ったボールはほとんど、次の瞬間にはカウンターとなって自分たちのところに戻ってくる。これで失点せずに済ませようとするには、世界最高級の守備力を持った選手が何人揃っていても足りないだろう。結局、一番大事なのは何か、をシーズンを通して見失っていたということだ。
 「やっと終わった」―。こう感じさせるようなシーズンを、二度と繰り返してはならない。今季のチームが、「全力」だの「執念」だのという台詞からも最も縁遠い集団であったことは観客が一番よく知っている。自信がなかろうが何だろうが、まず戦わなくてはならない。フロントも現場も、そこから出直す必要がある。

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