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2008J1#17 札幌0-0大分@厚別競技場

 勝てたかもしれないし、負けていてもおかしくない。幾分、札幌の方に得点機が多いようにも見えたが、それは勝負を左右するほどの差ではなかった。そう考えれば、満足はできないまでも納得はできる結果だろう。
 立ち上がりこそ互いに慎重でアクションを起こそうとしない、いわばミラーゲームだったが、次第に札幌がクライトンが引いたスペースに両サイドやダヴィが入り込んでボールを受けることで、リズムをつかむ。これは大分のアウトサイドの選手が受け渡さずにこちらのサイドハーフについてくる守り方をしていたことで、相手のサイドアタックを機能不全に陥らせる効果も生んでいた。プレーの多くが「クリア」ではなく意図の明確な「パス」だったことも、非常にいい傾向だ。さらに中途半端にボールを失うのではなく、何かしらの形でプレーを切ったことでディフェンスをセットすることができたため、ほとんど攻められることもなく長い時間を過ごすことができた。特に浅い時間帯は相手のセットプレーへの対応が甘かったので、勝機をつかむとすれば、ここだった。
 後半の半ばあたりからこちらの足が止まり、相手に自由なビルドアップを許しだしたのは彼我の日程を考えればいわば想定内。むしろ最終ラインがズルズル下がらず、深い位置でも最後までボールに圧力をかけ続け、ポジショニングミスをほとんど犯さなかったことをこそ評価すべきだろう。ただ、そんな中でも何回かあった、攻めに出るチャンスにプレーが雑になった点については大いに反省すべきだ。「ここを取れば勝てる」という本能的な部分が感じられないのは、このチームが代々抱える問題点。弱者の戦略を用いざるを得ない以上、そこはもっと研ぎ澄ませていく必要がある。
 こういったタイトなゲームを取り切れれば大きな自信となっただろうが、勝ち点を得たのだから悪くはない。経験の浅いチームにとっては血となり肉となるゲームだったといえよう。少なくとも、前節からのいい流れを切ってはいないはずだ。このゲームでも中山がハイパフォーマンスを見せたし、次につながる要素は数多く見えた。コンディション的には厳しいだろうが、次も期待していいのではないか。

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