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EURO2008 GroupD#3

Russia 2-0 Sweden

 ロシアは、アルシャーヴィンが左右に流れてボールを受けることで最終ラインを引っ張って、ここまでは自らがその仕事をせざるを得なかったパヴリュチェンコにスペースを提供するとともに後方からの走り込みも引き出した。これだけでも混乱を与えるには十分だったが、さらに前にボールが入ったときに常に2人以上が忠実に走ってトップスピードでボールを引き出す。引き気味の相手を崩すお手本のようなプレーの連続で、スウェーデンに攻めに出る暇すら与えなかった。2点目を奪った後は自陣に厚いブロックを築き、相手が変更したポジションを執拗にカウンターで突いて決定機を量産するなど、巧者ぶりも発揮。次のゲームでは、オランダの中盤のハイプレッシャーに対して後手を踏むことなくビルドアップやオーバーラップができるかが鍵になるだろう。
 スウェーデンは中盤の支配権を放棄してでも最終ラインに人数をかけて厚い攻めを防ぐつもりだったようだが、ボールを奪ってもトップは遥か彼方、出すところがなくなって半端につなごうとしては切り替えの早い相手に圧力をかけられて危ない取られ方をする悪循環。前半のうちに勝負をつけられていても不思議ではなかった。2点を失ってからはさすがに押し上げて攻めに出たが、2トップに頼る気持ちが強過ぎたのか、彼らを生かしながら自分も生きよう、という動きが少な過ぎたため、放り込むだけの単調な攻めに終始。しかも必要なところに人がいないためシュートは打てず、セカンドボールは拾われてカウンターを浴びるという壊滅的な事態に陥った。明確な戦略と組織で地位を築いてきたチームがそれを失えばどうなるのか、身をもって示すことになってしまった。

Spain 2-1 Greece

 ともに確固たるモチベーションがないため、圧力の少ないオープンな―「緩い」とも表現できる―ゲームになった。ギリシャが先制したことで多少は面白くなったが、もはや守り倒す理由もない彼らがその後も普通にプレーしたことで、個で上回るスペインがボール支配を強め、最終的に引っ繰り返した。控え選手たちがレギュラー組と遜色ないプレーをしたようにも見えたが、タイトなゲームで同じようにできるという保障はない。そもそもシャビ・アロンソやセスクにスペースを与えれば、この程度できるのは当然といえば当然だ。新たな発見だったとは言えまい。

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