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EURO2008 GroupB#2

Croatia 2-1 Germany

 明確な戦略を持ち、それを確実に遂行した側が勝つのは必然だ。クロアチアは中盤の枚数を増やして数的優位を保ちながらコンパクトなゾーンディフェンスを布いてドイツのビルドアップを阻止し、メリハリの利いたプレスでラインも上げさせない。苦し紛れに前線に入れてきたボールにはDFが易々と対応する。深い位置でのサイドチェンジを多用してディフェンスの視線を動かし続けた攻撃にも、強い意図が感じられた。また、見事だったのは足が止まりだしてからで、ズルズル下がるのではなく逆に前に出る姿勢を強めたこと。背後を突かれる恐怖を相手に与え続けたことで、隙間が開きだしたゾーンの不安を打ち消してしまった。ビリッチという監督の非凡さと、選手の質の高さを強く印象付けた、彼らにとってはパーフェクトといっていい内容ではなかったか。
 つまり、ドイツは何もさせてもらえなかった。動き自体が悪かったし、最終ラインはもろさを露呈した。ネガティヴな材料しか出てこなかったが、幸運なことに次の相手を考えればトーナメント進出はほぼ確実。その間に修正できるだけのクオリティーは備えているはずだ。

Austria 1-1 Poland

 勢いだけで、フットボールはできない。確かにホームチームは立ち上がり、凄まじいペースで相手を押し込み、何度も決定機を築いた。しかし、それは拠り所のない、ただの興奮状態にすぎなかった。その証拠に、決められないまま逆に先制されるとたちどころに萎んでしまい、結局最後まで何をしたいのか分からずじまい。初戦でいいプレーをした選手を先発させたのはいいが、今度はベンチに使える選手がいなくなるなど、層の薄さも露呈した。レフェリーのサービスとしか思えないPKで勝ち点は拾ったが、EUROのレベルにないことはこの2試合で証明されてしまったようだ。ポーランドも、ボルツがいなければ惨敗していただろう。最初以外は何となくペースを握ってはいたが、まさに「何となく」で、ゲームを動かそう、決めよう、という意志はそこからは感じられなかった。こちらもあと1試合でオーストリアの地を去ることになりそうだ。

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