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EURO2008 GroupD#1

Spain 4-1 Russia
 
 味方がボールを持った時に、適切な角度とタイミングでサポートに入る―。こんな選手が一人でもいればチームは随分と楽になる。ましてスペインのように大半の選手がそれをできれば、質の高いフットボールは保証されたようなものだ。そこに優れた動き出しでラストパスを引き出せるフィニッシャーと、それを見逃さないパサーがいる。彼らが優勝候補の一角を占めている、ということを強烈に主張するかのような内容だった。大差がついた終盤に気の抜けたプレーが続出するあたりがスペインらしいが、接戦ならばそんなこともなかろう。予選終盤から一定以上のクオリティーを保ち続けているし、今度こそ期待してよさそうだ。あとは引かれてスペースを消されたときにどう対処するかだろう。
 ロシアも悲観するような内容ではなかった。監督の手腕ばかりが注目されるが、プレッシャーがかかっていても慌てないだけのスキルを多くの選手が備えており、それを生かしてボールを大事に、人も動きながらスペースを突いていこうというスタイルには好感が持てる。フィニッシュへのイメージを前後の選手が共有できるようになれば、「マジック」に頼らずとも相手にとって脅威となり得るだろう。このゲームではボールを追いかける時間が長過ぎて早い時間に疲れ果ててしまったが、他の国が相手なら逆に疲れさせられるようになる可能性を十分に感じさせた。このスコアで厳しくはなったが、今大会でもベスト8以上を狙う資格があるチームだ。

Sweden 2-0 Greece

 引いて守ることしか考えていない組織を破壊し得るのは、傑出した個の力。そして、スウェーデンはそれを持ち合わせていた。H・ラーションとズラタンなくしてこの結果はなかっただろう。特にラーションは完璧なポストプレーと年齢を感じさせない運動量で相手に圧力をかけ続けた。ギリシャにも可能性を感じさせる選手はいたが、ハーフタイムで交代。ゲカスの嗅覚よりサマラスの運動量が必要、という判断だったのだろうが、おかげでボックス内でのプレーが減って脅威が薄れたスウェーデンのラインが上がり、ペースを握られる原因になった。先に点を取られ、ストライカーを失ったギリシャに、普段自分たちがしているようにスペースを完全に消した相手を攻略する力はなかった。

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