« 2007年5月13日 - 2007年5月19日 | トップページ | 2007年5月27日 - 2007年6月2日 »

2007J2#17 湘南1-2札幌@平塚競技場

 最終的には、走り勝った、ということになるのだろう。湘南の後半の運動量の低下ぶりを見れば、中3日と中2日の差が出た、と考えざるを得ない。
 ただ、前半は何もしていない。挙句の果てにGKがミスを犯しての失点。その後も引いた相手に何の工夫もなくあさっての方向に蹴るばかりで、連携ミスも連発したチームが勝てる、と45分を終えたところで考えた者は皆無だろう。ただ、幸運だったのは相手も勝負を決めようとしてこなかったこと。終始アジエルに預けて任せるだけなので、守る方としては的が絞りやすい。かなり持たれたことは確かだが、第1クールの時ほどスペースは与えていなかったし、決定的な仕事もさせなかった。
 後半に入っても、交代の効果がドラスティックに表れたわけではなかった。砂川は消えたままだし、石井はバタバタ倒れるばかりで何ら有効な働きをしていない。結局大きかったのは相手のミスから得たPK。これを境に相手の足が止まり、こちらがボールを持てるようになった。大塚を中盤に投入し、カウエを左SBに回したのもピッチを幅広く使えるようになったという点で効果的で、こうなれば点が入るのは時間の問題だった。それをしっかりモノにできるのが今年の強さなのだろう。しかも交代で入った砂川の絶妙なアシストとあれば、チームにモメンタムが生まれるのも当然と思わせる。
 また、勝ち越した後に誰彼構わず体を投げ出してパスカットを繰り返したあたりは、「One for all,All for one」という言葉を想起させ、チームスピリットの高さ、さらには美しささえ感じさせる場面だった。こういうプレーが全員でできているうちは、精神的な緩みを心配する必要はなさそうだ。
 ただ、前半の内容、吉瀬の挙動不審ぶりなど、問題がなかったわけではない。吉瀬については西嶋がよくカバーしていたし、相手もそこを突いてこなかったので事なきを得たが、バックアップの質に不安を残したのは事実。個人のチャンスがチームのピンチになっては意味がない。出ていない選手の準備の重要性があらためて浮き彫りになったといえよう。また、いくらアウェイとはいえ「失点しなければいいや」と言わんばかりの前半のプレーぶりは見るに堪えないものだった。ボールを大事にすれば自分たちも楽になる、ということを少しは考えてほしい。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2007J2#16 札幌3-0水戸@札幌ドーム

 攻撃では、大きな改善が見られた。中央で張る意識が強かったFWが開いて受けることで出す方も受ける方も楽になったし、サイドの選手ががサポートに入りやすくなったため数的優位をつくることができ、これまでは見られなかったコンビネーションや流動性も生まれた。また、ボールを動かすことと速く攻めることのバランスも取れており、途中から中盤のプレッシャーが緩んだことを割り引いても及第点をつけられる内容だった。後半に停滞感があったのは相手が出てこなかったことが理由で、2点リードしている方からすれば無理をする必要もないため致し方あるまい。
 ただ、守備は問題が多かった。まず足が動いていないからポジショニングを修正する前にゾーンの間に入り込まれ、起点をつくられる。また、クロスやハイボールをはね返した後に足を止めてしまい、波状攻撃を浴びる場面も何度かあった。このあたりはコンディションの問題かもしれないが、先制直後に続いた、自陣深くからのFKで簡単に裏を取られてピンチを招いたり、相手がペースを緩めたところで変哲もないロングボールの処理を誤ったりした場面などは集中の欠如以外の何物でもない。それ以外にもここから2点目を取るまでの時間帯には軽いプレー、気の抜けたような意図が感じられないプレーが多く、相手にもっと構成力や決定力があればゲームの結果はどうなっていたかわからない。一時たりとも集中を切っては勝ち続けることはできない、ということをもう一度肝に命じてプレーしてほしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年5月13日 - 2007年5月19日 | トップページ | 2007年5月27日 - 2007年6月2日 »