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2007J2#1 京都2-0札幌@京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場

 何もしなければ、何も返ってこないのは当然だ。前監督の言葉を借りるならば「ボールが欲しくない、と言っている選手」がこれだけいればフットボールの体をなすはずもない。どうも彼らは、「役割分担」ということを「自分の持ち場から動かない」ことだと解釈していたらしく、味方を助ける気持ち、リスクを犯してでもスペースへ出て行くプレー、といったものは全部エコパに置いて帰ってきたようだ。これでは相手も守りやすいしパスコースもできない。ただ蹴るだけになったのも道理である。
 この形でやっていくのならオリジナルポジションから飛び出していい形でパスを受けるための角度をつける、前の選手を追い越す、などの動きを入れていかなければ何かを生み出せるはずもない。例えば、ギャリー・ネヴィルやスコールズがオリジナルポジションに突っ立ったままであれば、マンUの攻撃はたちどころに停滞するはずだ。札幌の選手はそのあり得ないことをさも当たり前のような顔をしてやっていた。何も考えないで、言われたことだけをやっていれば事足れり、というのでは3年前に逆戻りだ。
 戦術や戦略以前に必要なものも足りなかった。球際で戦わない、ボールが動いてから反応する、2点差をつけられても最終ラインでチンタラ回している…。交代選手も何をするでもなく、緩過ぎる流れに乗っかって漫然とプレーするだけ。何をしに出されたのかをわかっていない。熟成度が低いのは承知の上だが、それにしても酷すぎる。心身ともに調整を誤ったとしか思えない。
 采配については、選手交代は最初の2つについては的確だった。ただ、それは先発メンバーの選択を誤った、ということと背中合わせ。何もできないことがわかっている選手を大事なゲームに使って、本当に何もできなかった(というか害しか及ぼさなかった)のだから、何をキャンプで見ていたのか、ということになる。3枚目のカードについては、ほとんどアリバイ作りにしか見えなかった。形へのこだわりは理解できないでもないが、2点を追っているという状況を考えれば代えるべき選手は他にいたはずだ。
 ここまでプアなゲームをするようでは、早くも何かを変えなくてはいけない状況に追い込まれたといっていいだろう。監督は選手のメンタルを叩き直して、どこで取りに行くのか、どうやって攻めるのか、などのディシプリンを明確に提示しなくてはならない。微調整では済むまい。本来ならキャンプの間に済ましておかなくてはならない話のはずだ。それを怠ったから西谷にばかりボールが集まったり、肝心要の中盤センターが機能不全に陥ったりしたのだ。果たして1週間で片付くような問題なのか。お手並み拝見、といったところだ。

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