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2006シーズン総括(柳下監督編)

 プロの監督として「昇格」という目標を掲げながら結果が残せなかったのだから、退任になったことは仕方がない。報道によれば補強もほぼ希望通りだったということであり、彼らをチームにうまく組み込むことができず、機能性も引き出せなかったとあっては手腕を問われるのは当然のことだ。
 「監督も成長が必要である」-。昨季の総括で挙げた問題点は、今年もそのままだった。主軸に育てよう、という意図が強く見えたとはいえ、一時期の上里や鈴木の使い方は実力、コンディション、選手同士の補完性などから見て明らかに無理があり、チームの成績を度外視した「特別扱い」といわれても反論できないようなものだった。割を食った形の選手の中には腐らず限られた出番でいいプレーをした者もいたが、全員がそうであることを求めるのは難しい。まして、席を与えられた選手のパフォーマンスは総じて高かったとは言い難い。チームとしての結果も出ない。これで結束を保つのは不可能だろう。選手をひとつの方向に向けることも監督の重要な責務であることを考えれば、問題があったと言わざるを得ない。
 また、うまくいかないことを選手の意識にばかり帰するようなコメントも目立ったが、自らの指導を省みることはなかったのか。信念を貫き通すのは素晴らしいことだが、ピッチ上でのプレーを見る限りはそれを選手に強要しているようにも見えた。自主性を育てようとした指導が逆にそれを奪うことになったとすれば、皮肉なことではある。
 3年間を通しては、ゼロ以下の状態にあったチームに我慢強く基本を植えつけ、競争力を持つレベルにまで引き上げたことは高く評価できるし、それは彼にしかできないことだったかもしれない。ただ、次のステップにチームが進むための引き出しは持ち合わせていないことを、最後のシーズンに証明することになってしまった。札幌で求められた仕事は終えた、ということだろう。

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