« 2006シーズン総括(DF編) | トップページ | 2006シーズン総括(FW編) »

2006シーズン総括(MF編)

#8 砂川誠
 この3年間で、最も成長した選手。年々運動量が増えており、それに伴って1試合を通して飛び出しを続けることができるようになった。間違いなく不可欠な存在であり、彼がいないときのチームの攻撃がダイナミズムを欠く傾向にあるのが、その証拠。あとはシュートの精度を上げることが課題か。

#14 鈴木智樹
 守備ができない、走らない、などと言われ続けているうちに最大の持ち味である多彩なパスまで失ってしまった。中長距離のパスの精度こそ高いが、決定機につながるパスはほとんどなかった。散らすだけで狙わないゲームメーカーなんて、怖くもなんともない。ミドルシュートや前線への走り込みをもっと増やすことも含め、ゴールへの意識をもっと持ってほしい。

#16 大塚真司
 開幕からしばらくの間、パートナーの鈴木のプレーが中途半端だったこともあって持ち味のダイナミズムや展開力を封印せざるを得なくなり、アンカー役に徹することが多かったのは不本意だったに違いない。実際、相棒が金子や芳賀になって役割分担が明確になった途端に行動範囲が倍増し、山形時代のようにピッチ上のリーダーとして攻守に影響力を発揮するようになった。新シーズンは最初からこのレベルのパフォーマンスができるよう期待したい。
 
#18 芳賀博信
 状況によってオリジナルポジションを捨て、中盤から果ては最終ラインのカバーまでこなす姿はまさにポリバレント。彼の働きがなければチームは早々に破綻していたに違いない。ただ、これだけの仕事量を1人でこなし続ければ待っているのは故障か過労。周囲を動かす術を身につけることも必要かもしれない。サイドとしては突破力に欠けるし、正確なパスや飛び出しのセンスを持っていること、さらには手を抜かずに戦い続けることができる精神面を考えれば、終盤戦で起用されたセンターハーフの方に適性があるのではないか。

#19 関隆倫
 素晴らしい動き出しで見事に裏を取り、次の瞬間に素人かと見まがうようなクロスやシュート。あれだけフリーの状態でミスを連発するのだから、技術がない、ということだ。逆に言えば、走ることには問題がないのだから、技術面さえ改善されれば重要な戦力になれる。

#20 上里一将
 前線へ飛び出すダイナミズムが足りない、という課題を持ち、それを克服しようという姿勢は素晴らしいが、砂川の真似をしても砂川は超えられない。動ける選手はいくらでもいるが、動かせる選手はそうはいないのだ。自分が最もチームに貢献できるプレーは何なのか、よく考えてほしい。パフォーマンスに波があった(大半は低調だったが)ことについては、病み上がりであることを考えれば仕方あるまい。こんな言い訳が新シーズンからは通用しないことは本人が一番よくわかっているはずだ。

#21 金子勇樹
 偏った起用の割を食い常時出場とはいかなかったが、少ないチャンスで持ち味を発揮し、最後には貴重な戦力としての立場を取り戻した。ボールに絡むことが少なくても、嫌なスペースを確実に埋めてコンビを組む選手を働きやすくする働きは秀逸だった。

#22 川崎健太郎
 リーグ戦ではまったく存在感を示せなかったが、故障者が続出した天皇杯で印象的なプレーを見せた。何が突出している、というわけではないが技術は水準以上で、頑張ることができる。再契約とフィジカル強化が前提条件にはなるが、攻撃的サイドバックが適任か。

#25 藤田征也
 優先的に起用されたとはいえ、試合を重ねるごとに特に守備面で進歩し、天皇杯ではポジションを任されるまでになった。相手に狙われてバタつく場面も多かったが、3-5-2のサイドの経験がほとんどないことを考えればやむを得ないか。攻撃では突破、クロスともに通用するところを見せたが、何となく遠慮がちな態度にも見えた。ボールが来れば仕事ができるのだから、もっと呼んで、仕掛けていってもよかった。

#29 西谷正也
 守備面で最低限の貢献しか期待できない分、独力での崩しとアイディア豊富なラストパスでチャンスを量産。フッキを操れる唯一の選手でもあった。ただ、改善が見られるとはいえ、90分間持たないフィジカルと故障の多さは課題として残った。

|

« 2006シーズン総括(DF編) | トップページ | 2006シーズン総括(FW編) »

Consadole2006」カテゴリの記事

コメント

 初めまして。
 よく拝見させていただいていますが、冷静で鋭い論評、いつも感服しています。

 私は上里がコンサの中心選手になるべきと期待していますが、この上里の論評にはまったく同感で、昨年の彼のプレーには歯がゆさを持っておりました。彼には自分が周りを動かすんだという気概をもっと持ってもらいたいと常々思っています。

 また書かせていただくかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
 

投稿: 孔明 | 2007年1月 6日 (土) 09時17分

孔明さん、コメントありがとうございます。

 上里については、まだ今はプレーの幅を広げている過程である、とも思っています。今取り組んでいることと、元々持っているものとの整理がうまくついた時こそ、彼が飛躍する時。そうなれば自然にボールも集まるようになるだろうし、中心選手としての自覚も出てくるでしょう。観る側としては、その瞬間が一刻も早く訪れんことを願うばかりです。

投稿: 管理人 | 2007年1月 6日 (土) 19時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/155838/13351116

この記事へのトラックバック一覧です: 2006シーズン総括(MF編):

« 2006シーズン総括(DF編) | トップページ | 2006シーズン総括(FW編) »