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2006シーズン総括(チーム編)

 間違いの始まりは、フッキの獲得だった。独善的なプレーの連続で、せっかく前シーズンの終盤にできてきた連動性を破壊し尽くし、いきおい周囲も彼にボールを渡したらお任せ、という姿勢になったため彼にマークが集中する、という悪循環を招いた。守備でも気分次第で追いかけたり追いかけなかったりで、それも戦術的な裏付けのあるものではなく後ろに多大な負担をかけ続けた。彼がいない時の方がチームがスムーズに動いていたことは、決して偶然ではない。
 チーム作りの流れから考えれば、必要なのは単純な打開力以上に、味方のためにスペースや時間をつくることによって自らも周囲も生かせるセンターフォワードだったはずだ。まだ若く精神面に問題があったことも含め、昇格を宣言したシーズンに連れてくるべき人材ではなかった。フロントの大きな失策だったといっていい。
 また、目に余ったのがゲームに対する集中力の低さ。ほとんどの選手は、味方が数的優位をつくられていても、パスコースがなくても、自分の持ち場に突っ立ったまま。味方が困っていれば助けに行く、そのスペースは誰かが埋める、という当たり前のこともできない選手が大半では、勝てる道理はない。それだけの信頼関係を築き上げることができなかった、ということでもあろう。ただ、この点に関しては天皇杯を戦っていくうちに長足の進歩を遂げている。今後、もっと高いレベルでの相互補完関係を確立していければ、見通しはぐっと明るくなるはずだ。
 精神的なもろさも目立った。いいゲームをしたと思ったら、次の試合では気の抜けたようなプレーを連発する。ここで決めれば試合も決まる、というところで信じ難いミスをする。失点したらすぐ下を向く…。自己やチームに対する自信のなさに起因するものだろう。指導の問題もあるだろうが、プレーするのは選手であって、監督でもサポーターでもないのだから、自分で考えて、局面を克服していく強さを身につけなくてはならない。そろそろ、「人任せ体質」とでもいおうか、このチームに長く蔓延している悪しき精神性は捨て去ってほしいものだ。
 新シーズンに向けては、新監督の戦術に一刻も早く順応することはもちろん、選手の顔ぶれがほとんど変わらない以上、引き続き個々の技量-オン・ザ・ボールから個人戦術の質まで-すべてをレベルアップしていくことが求められよう。ベースとなる組織が確立されていることはアドヴァンテージではあるが、絶対的ではない。個力に頼ろうとするところがJ2でも増えてきている今、それを上回るだけの「真のチーム」をつくりあげていかなくてはならない。

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