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2006J2#51 柏2-3札幌@日立柏サッカー場

 「2-0が一番危ない」という格言が正鵠を射ていることを、まざまざと見せつけられた。2点目を取った後、柏は明らかに気持ちが受けに入り、プレスが緩んだ。立ち上がりからハイテンションなプレーぶりで、体力が落ちてきたこともあったのだろう。札幌にとって大きかったのはそれを見逃さずすぐ得点できたこと。これで柏が完全に混乱した。冷静さを失ってチームとしてまったく機能しなくなり、前にボールが入れば即チャンス。1点取った後の20分間ぐらいは、フッキに何人も付いてきたこともあり、他の選手はほとんどフリー。ほとんど2トップだけで崩すことができた。勝てるチームはこういう局面はまず見逃さない。2点どころが、もっと取っていてもおかしくはなかった。
 かといって、そこまでの内容がチャラになる、というわけでもない。前半は猛烈なフォアチェックやプレスに慌てふためき、ほとんどまともにビルドアップをさせてもらえない。両サイドもコンディションが悪かったのか、守備に下がってくることもなく好き放題裏のスペースを使われる。しかも、プレスに行っても技術の差は明らかでほとんどボールを奪うことができない。これだけ圧倒されて1失点で済んだのは、ひとえに柏が最後の局面での工夫や精度を欠いたため。その失点も、サイドに広大なスペースを与えて誰も埋めに行かない上にボールウォッチャーが大量発生する、という最悪の形。2点目も完全な佐藤のミスとあっては、元来なら勝てる道理のない内容だった。中でも藤田は狙われて動揺したのか、ポジショニングは滅茶苦茶、ほとんどボールにも絡めない、と散々な出来で、西谷までがヘルプに駆けつける始末。後半早々に負傷交代したのは、(遠からず交代を命じられてはいただろうが)皮肉なことにチームにとっては幸いなことだった。 
 もっとも、重要だったのは2点差をつけられても下を向かなかったこと、敵陣にスペースができたことを見逃さずそこを攻略したこと、逆転しても守りに入らず点を取りにいったこと。ここまでできなかったことが、この期に及んでやっとできるようになってきた。何かが懸かっている時に同じようにできれば本物だろうが、こういう状況ではまだこの「開眼」が本物だとは断言できない。それを試す機会を得られるよう、とりあえず2試合を戦い抜いてほしい。

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