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2006J2#27 札幌2-1柏@厚別競技場

 いいゲームができた。最初から集中力が高く、西嶋や金子がよく走って常に数的優位、最低でも同数を保つ守備ができていた。不可解な判定で(あれがイエローに相当するなら、柏の選手にも2枚目が出てしかるべきプレーがあった)1人失った後も集中は切れることがなく、フェアプレー精神に反する行為までして仕掛けてきた柏のパワープレーを冷静に中央ではね返し続けた。数少ない集中の切れたプレーで失点したあたりは札幌らしいといえば札幌らしいが、それ以外は流れの中でもセットプレーでも概ねマークは確実で、危険な外国人には無理に取りに行かず、縦を切って加速させずに出させて狙う、など的確なディフェンスができていた。
 攻撃でもボールを奪ったら前の選手がスペースへ動き出してピッチを広く使う、という意識が徹底されており、過去2試合で酷いプレーに終始した2トップも運動量が多く、プレッシャーもかけていたしボールを収めることができていた。ただ、フッキの退場後に意図不明なクリアともパスともつかないようなボールが増え、ことごとく相手に渡していたことは反省材料。石井が体を張って奮闘したこともあって大事には至らなかったが、もしそれがなければ波状攻撃を受けて守備が決壊していたかもしれない。こういった状況で、フリーなのにあさっての方向に蹴っているようでは危険極まりない。せめて味方のいる場所ぐらいは把握していてほしいものだ。
 この勝利で、日曜日のゲームの重要度はさらに増した。このチームは、過去に何度もいい流れを慢心や調整ミスで失ってきている。同じ過ちを繰り返すことは許されない。幸いなことに、普段より調整に当てられる時間は1日長い。いい気にならぬよう、勢いだけを持って鳥栖に向かってほしい。 

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2006 FIFA World Cup:勝手にBest11

■GK
Gianluigi Buffon(Itary#1)
世界最高のGKであることをあらためて証明した。再三の好セーブもさることながら、クロスやスルーパスへの対応もパーフェクトだった。

■DF
Fabio Cannavaro(Itary#5)
速さ、瞬発力、読みがハイレベルで融合し、素晴らしい集中力もあいまって何度となく信じられないようなカバーリングやボール奪取を見せた。クロスに対するポジショニングも良く、身長のハンディをまったく感じさせなかった。

Lilian Thuram(France#15)
衰えない身体能力に予測力でことごとくラストパスをはね返し、相手にフットボールをさせないことを貫いた堅守の中心軸となった。

Miguel(Portugal#13)
アップダウンを繰り返すスタミナとスピード、強さ。猛烈なアップダウンで右サイドを制圧し、攻撃に厚みを加えた。それだけに準決勝での負傷退場はポルトガルにとって痛恨だった。

Fabio Grosso(Itary#3)
機を見たオーバーラップでチャンスに絡み、正確な左足は貴重なゴールをも生み出した。試合終盤になっても上がっていける状況判断のよさがオーストラリア戦を筆頭に目立った。

■MF
Andrea Pirlo(Itary#21)
前後に大きく動きながらよくボールに触り、正確な中長距離のパスを、しかもほとんどノーミスで散らすことでリズムをつくった。正確なプレースキックも大きな武器となった。

Gennaro Gattuso(Itary#8)
走り過ぎて死ぬのではないか、と思わせるような運動量で中盤のディフェンスから最終ラインのカバーまでこなし、攻撃の起点としてすら機能していた。ピルロが働けたのは彼の存在あってこそ。

Javier Mascherano(Argentina#8)
バイタルエリアの危ないスペースをことごとく埋め、しかもファウルをせずにボールを奪える。プレッシャーを受けてもボールを失うことは少なく、つなぎも確実にこなした。

Maxi Rodriguez(Argentina#18)
再三見せた前線への飛び出しやメキシコ戦のスーパーゴールが印象的だが、それ以上に攻守にわたって献身的に走り回り、周囲の選手の仕事量を軽減したことが重要だった。

Franck Ribery(France#22)
チームに馴染むにつれ、動けないジダンのためにマルダとともにハードワークをこなし、縦のみならず斜めへの飛び出しも駆使してカウンター時の脅威となり続けた。

■FW
Miroslav Klose(Germany#11)
普段クラブでしているようなプレーを発揮し、周囲を使いながら自らも得点を量産した。十八番の圧倒的なヘディングよりも、ポジショニングや動き出しの良さが光った。

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2006 FIFA World Cup Final:Italy 1-1(PSO 5-3) France

 後半、確かにフランスはボールを支配していた。しかし、攻めることはできていなかった。攻撃らしきもののほとんどはアンリの単騎突破で、サイドを破っても中央には誰もいないか1枚。これでイタリアの集中した守備を破ろうとは、虫が良すぎた。事実、唯一といっていい決定機はジダンの飛び出し。もっとこういった動きをしていれば栄冠は彼らの手に渡っていたかもしれない。リスクを極端に減らしたプレーでここまで来たが、最後にリスクを恐れ過ぎたことによって勝機を逃した、と言えはしまいか。
 イタリアは引いた相手を崩す術を得られないまま後半早々に足が止まり、猛威を振るってきた交代策も周囲が動けないのでは効果が薄い。モノをいったのは伝統のディフェンスだった。非常識とさえいえる運動量でバイタルエリアを制圧したガットゥーゾ、再三にわたって驚異的なカバーリングを見せたカンナヴァロ。他の選手も一時たりとも集中を切らすことなくコンパクトなライン、正しいポジショニングを保ち、特にボックス内では完璧なプレーを見せた。
 オーストラリア戦、ドイツ戦、この試合。確かに大会を通して従来にはなかった攻撃性も目に付いたが、真の勝者はこの3試合で見せ付けた、身に染み付いた「守備の文化」だと言っていいだろう。

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2006 FIFA World Cup 3rd place match:Germany 3-1 Portugal

 双方とも中盤での守備の意識が低く、ゴール前を行ったり来たりする、3位決定戦らしいというか、いわば「花試合」のような内容。ともにベストメンバーでもなかったし、全般的に緊迫感に欠けていた。シュバインシュタイガーの2ゴールなどその典型で、他の試合ならあそこまで簡単に切り込ませていないだろうし、打たせてもいないはずだ。
 ポルトガルは、準決勝に続いてトップが機能しないとチャンスがつくれない、という欠陥をこの試合でも露呈したにすぎない。散発的にデコやマニシェがミドルをぶっ放し、クリスティアーノ・ロナウドが突破を仕掛ける以外に見どころはなかった。優秀なCFを見出せない限り、この傾向は続くだろう。ドイツもクローゼにボールを集めるわけでもなく、漫然とボールを回しているだけだった。

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2006J2#26 札幌3-1愛媛@札幌ドーム

 走らない、集中力もない。中盤にすらボールウォッチャーが大量に出没するぐらいだから、先制した後の札幌は何もしていないに等しかった。愛媛がコレクティブでよく走っていたのだから、こちらはそれを上回るだけのものを発揮しなければ、本来なら勝てるはずがない。札幌の選手がフットボールをプレーしていたのは、合計しても前半のせいぜい15分程度と、相手にも退場者が出て、完全に足が止まってからぐらいだ。それがこんなスコアになったのは、ひとえに相手のディフェンスがマークやラインコントロールでミスを繰り返したから。その他は人が動かないからボールも動かないし、前節同様に2トップは役に立たない。チャンスになったのは砂川の飛び出しだけだった。
 守備でもプレスがなくバイタルエリアがガラ空きで、最終ラインはマークすべき選手が見えていない、では速いサポートでどんどん仕掛けてきた相手に圧倒されるのも当然。こちらも最後の局面での呼吸やパスの精度に難があった相手に救われただけだった。セットプレーでもさして高さがあるわけでもない相手のマークにつききれず、再三フリーで触られていた。
 内容として湘南戦から何が改善されたかを探すのは難しい。一度気を抜くと立て直せないメンタリティーは致命的だ。勝てなかった時期の反省がまったく生かされていない。こんな状態で水曜日の柏戦に臨んでは悲惨な結果を招くことになるだろう。

選手寸評

MF#20 上里一将
 帰ってきたことは祝福すべきだ。ただ、それだけだった。運動量が要求される局面で投入されては難しい。ボールを触る機会も少なかったし、流れにも乗り切れていなかった。試運転が始まった、程度に捉えるべきだろう。

FW#9 石井謙伍
 そもそも存在を確認することが困難で交代したことすら気づかないほどだったが、たまにボールが来ても軽いプレーで簡単に失う。体を張ってキープすることがどれだけチームを助けるのか、という頭がないのではないか。運動量も少ないし、現状では使えるレベルではない。使っていれば自動的に成長する、というものでもない。刺激を与えて考えさせる意味でも、補強が必要かもしれない。

FW#10 フッキ
 ダブルチーム、トリプルチームで付かれているのにドリブル以外の選択肢を持たず、ことごとくボールを失ってカウンターの起点になり続けた。また、自分がボールを持っていない時の集中力を欠いた、展開を見てすらいない態度は許容できるものではない。点を取ればいいわけではない。こんな態度が続くようならチームから外すべきだ。 

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