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2006 FIFA World Cup Quater-finals#1

Germany 1-1(PSO 4-2) Argentina
 緊迫感が全く途切れることがなく、最後まで誰一人ハードワークを怠らない高レベルの内容だった。それだけに残念だったのはアルゼンチンが下がり過ぎてしまったこと。自分たちが先制した直後、相手が出てきた時間帯にセンターハーフが2枚とも最終ラインに吸収されてしまってはバイタルエリアを蹂躙されるのも当然だし、基本的にゴリ押しの中央突破しか選択肢がなかったドイツにサイドも使う余裕を与えることにもつながった。まさか、前半から飛ばし過ぎて足が止まったわけではないだろうが…。
 交代策も相手に火がついてしまってからのもので、完全に後手を踏んでしまった。クリンスマンはそれを見ながら、前への推進力のある選手を「燃料」とすべく投入して完全に流れを我が物とした。ベンチワークの差も明暗を分けた、といっていいだろう。

Italy 3-0 Ukraine
 ウクライナにしてみれば、開始早々に中盤の後ろのスペースのケアが甘く、簡単にザンブロッタに先制されたのがすべてだったかもしれない。その後、前半はイタリアの前線からのプレスになす術もなく、掌の上で走り回らされるだけ。後半に入って攻めに人数をかけ出したことによって相手にマークのずれが生じて何度か決定機を得たが、外した直後のセットプレーで失点するなど最後まで流れをつかみきれなかった。
 イタリアは守備ベースではあるが、ボールを持った時にいいタイミングで後ろから次々と人が飛び出してきて、そこに少ないタッチ数でパスがつながる攻撃は威力十分。ハイスピードで人もボールも動くため、この試合ではわずかなずれが生じたことで成就しないことも多かったが、攻め切ることがディフェンスにもつながる、という意識は十分にみられた。お家芸の守備でも走れなくなったら無理にプレスに行かず、パスコースを切りながらリトリートしてスペースを消すあたりは見事だった。

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2006 FIFA World Cup Round of 16#4

Brasil 3-0 Ghana
 強い、といえば強いのだろう。これだけ運動量が少なく、ボールは一方的に支配されているのにこのスコアで勝ってしまうのだから。普段のような分厚い攻めは影を潜め、チャンスはカウンターばかり。そこで見せた精度の高さ、動きの的確さ、決定力こそが王国の王国たる所以なのだろうが、それ以外は音沙汰なしで、守備でもラインが下がりっ放しでガーナの優柔不断さに助けられただけ。そろそろ目を覚まさないと連覇は覚束ないものとなろう。
 ガーナは終盤こそ裏への飛び出しを多用してチャンスを量産したが、それまでは最終ラインの前まではボールが回ってもフィニッシュへの動きがかみ合わなかったり、判断が遅かったりでポゼッションで圧倒している割に決定機はほとんどつくれなかった。また、ボールにプレッシャーがかかっていないのに安易にラインを上げてロナウドのゴールを「アシスト」するなど、何度かあったチームとしての連動性を欠いた場面が致命的だった。全般的にはよく走っていたし、プレッシャーも厳しかっただけに惜しまれる。

France 3-1 Spain
 スペインは、点を取れなかったことに尽きる。本来なら2トップの近くでクサビを受けるべきラウルが下がり過ぎでまったく絡めず、他の選手もサポートに行かずにFWが孤立する。ゲームメーカー・タイプばかりを並べた中盤も、前への意識が乏しく引いた相手を前に無為に横パスを回すばかりで、チャレンジは見られずじまい。交代で入ったルイス・ガルシアが動き回ってスペースを生み出した時間帯はチャンスだったが、そこを積極的に突こうとした選手はいなかった。守備では厳しいプレス、タイミングのいいオフサイドトラップが機能し、大きな破綻はなかっただけに、スペインらしからぬ攻撃での消極性がもったいなかった。
 フランスは「カテナチオ」という言葉をを思い出させるような、がっちり引いて前線のタレントに託す戦い方。強力なDFを揃えていることを考えれば現実的なのかもしれないが、かつての華麗なフットボールは見る影もなかった。次のブラジルの個人技の破壊力は今日の相手の比ではない。同じ方法が果たして通用するのか。

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2006 FIFA World Cup Round of 16#3

Italy 1-0 Australia
 マテラッツィを失ってからのイタリアは、攻撃を考えれば外せないはずのトニまで代えて、自陣深くに引きこもって守備に専念する。ボール支配だけはさせるが、バイタルエリアやボックス内では数的優位を保ち、確実なマークで何もさせなかった。当然、攻撃の方はロングボールが前線に通ればサポートに行くぐらいで全くのノーリスクを貫き、最後のワンチャンスに賭けた。その精神力は賞賛に値するものだ。
 オーストラリアは、このレベルで勝ち抜くには力不足。結局はヴィドゥカへの放り込みに終始し、攻めさせられている状態を続けただけだった。少なくとも、ヒディンクの言うような「楽しいフットボールがリアリズムの前に屈した」ような内容ではない。どこでも守りに入ったイタリアを崩すのは難しいことだが、それでも強引な突破を図る、後ろから飛び出す、などやり方はあったはずだ。それができなかったのはここが限界だった、ということだろう。

Ukraine 0-0(PSO 3-0) Switzerland
 ともに中盤から後ろの守備が堅く、それが集中を途切らせることも運動量がそう落ちることもなく終了間際まで続いたため、チャンスらしいチャンスはほとんどなかった。ただ、残念だったのは互いに最後までまったくと言っていいほどリスクを冒そうとしなかったこと。最初から縦へのチャレンジもオーバーラップも数えるほどで、横パスやロングボールばかり。これでは崩すのは難しい。終盤になると疲れの影響が攻撃にばかり出てパスミスのオンパレードとなり、さらに得点の予感は遠のいた。
 守備であれだけ足が動いていたのだから、グループリーグの疲れが攻めなかった原因ではないだろう。ともに攻撃陣にタレントがいないわけでもなく、勝つことより負けないことを選択したかのような戦い方には疑問が残った。

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2006 FIFA World Cup Round of 16#2

England 1-0 Ecuador
 片やルーニーへの放り込み、片やサイド一辺倒の単調な攻撃を繰り返した低調な内容だったが、得点を予感させたのはルーニーの周辺のスペースをランパードやジェラードが突き続けたイングランドのみ。エクアドルはポゼッションしながら急激なスピードアップを図る、という得意の形に持ち込む前にスペースを消されてしまい、打つ手がなかった。

Portugal 1-0 Holland
 攻撃に移った局面で、最後まで後列やサイドの選手が積極的にスペースに飛び出すことによって数的優位をつくることができていたポルトガルに対し、オランダはどんな交代策を施しても、結局はロッベンやファン・ペルシの突破力に頼るのみ。そこを止められるとボールが後ろに戻るばかりで何のスペクタクルも発揮できなかった。背負うプレーが得手とはいい難いカイトをCFに起用したことも、全くボールが収まらず裏目に出た。
 それにしても、無駄なファウルが多かった。レフェリーが滅茶苦茶であったのも事実だが、守備で簡単に手を出す、後方から削りに行く、などイエローを頂戴しても文句を言えないようなものも相当数あったし、1枚もらっている選手、しかもコスティーニャやデコのような経験のある選手までそれをやってしまうのだから、救いようがない。フェアプレー精神に反するプレーや暴力行為もあり、レフェリングで冷静さを欠いたにしても酷過ぎる。
 ポルトガルは準々決勝で、上の2人に加え、ひょっとすると審判の見ていないところで暴力行為を働いたフィーゴも失った状態で戦うことになる。スコラリがどうカバーするか興味深いことは興味深いが、このようなフットボールを破壊するかのごときプレーをしたチームには、罰が与えられるべきかもしれない。

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2006 FIFA World Cup Round of 16#1

Germany 2-0 Sweden
 立ち上がりのスウェーデンのディフェンスが全て。ロングボールのこぼれの処理を誤ったところから始まった1点目、人数は足りているのにクローゼに3人集まってポドルスキをフリーにしてしまった2点目。いずれも足が動いておらず、誰も味方のミスをカバーできなかった。その後も中盤と最終ラインの間が間延びし、バイタルエリアをいいように使われて攻撃に移ることができなかった。当然、いつものような早い段階からズラタンとラーションに入れることもできず、そもそもそういったポジションにボールを動かすことすらできていなかった。必然の敗戦といってもいいだろう。
 ドイツにしても早々に2点取ったこともあろうが、攻撃は2トップのコンビネーションとバラックのミドルのみ。スペースに後列から走りこんだり、積極的にサイドを使おうという意識の低い攻撃は単調で、相手のミスがなければ相当に苦しんだろうし、これ以降も苦しむことになるだろう。

Argentina 2-1 Mexico
 メキシコにしてみれば、狙い通りの試合ができたはずだ。立ち上がりからハイプレッシャーで押し込み、セットプレーで先制。追いつかれても中盤からのポジショニングが的確で、ことごとくアルゼンチンのパスコースを遮断して形をつくらせない。交代で出てきたメッシやテベスといったドリブラーへもスペースを与えないような対応でうまく抑え込んでいた。それだけに攻撃陣が何度かあったチャンスを生かせなかったことが響いた。最後のマキシ・ロドリゲスのゴールは防ぎようのないもので、誰も責めることはできないだろう。その後は失意からか完全に足が止まってしまい、アルゼンチンの巧みなキープの前になす術がなかった。

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2006JサテライトリーグAグループ第5日 札幌3-1仙台@宮の沢白い恋人サッカー場

*戻ってきた上里。動きの質、量こそまだまだだったが、受ける前から周りがよく見えているので変な取られ方をしないし、正しい判断ができる。また、上半身が目に見えて大きくなっており、少し当たられたぐらいではびくともしなかった。これなら味方も彼に収まれば信じて走れるだろう。受け手とのタイミングが合ってくれば戦力として計算できそう。

*移籍の佐藤。反応が良く、飛び出す勇気を持っている。キックも正確だったし、観客とさして変わらないレベルだったコーチングの質や味方とのコンビネーションが高まってくれば、林を脅かす存在になるかもしれない。現状でも高原より上ではないか。

*試合内容はトップチーム同士の対戦の縮図を見るかのようで、札幌が中盤を支配し、仙台はロングボールばかり。ただ、その処理を再三ディフェンス陣が誤ったため要らざるピンチを招いていた。トップの最終ラインのバックアップということを考えると大いに不安を残した。

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2006J2#24 札幌4-0東京V@厚別競技場

 パーフェクト。走り切ったし、得点を奪いにいく姿勢もディフェンスの集中力も最後まで失われることはなかった。相手の運動量が少なかったことはあるにしても、この内容でケチをつけては罰が当たるというものだ。このレベルのパフォーマンスを何試合もできるように、慢心とコンディション調整には気をつけてほしい。

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