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FIFA Club World Championship2005 Final:Sao Paulo FC 1-0 Liverpool FC

 リヴァプールにとっては、ハードラックだった。内容自体はここ10試合ぐらいの好調さをそのまま持ち込んできたようで、少ないタッチ数でピッチの横幅いっぱいにボールを動かしながら、必要なスペースに必要なタイミングで選手が入ってくる。後方からの攻撃参加がやや物足りなかったとはいえ前線の4人だけでも迫力は十分で、決定機はつくったがゴールだけが足りなかった。何をやってもうまくいかない試合というのはあるが、その日がここに当たってしまった、ということだろう。
 かといってサンパウロに勝者たる資格がなかったわけではない。立ち上がりからリヴァプールのバイタルエリアの守備が甘い部分を執拗に狙い、修正される前に得点を挙げる。その後は守備的になってボールこそ支配されていたが、肝心なところではパスコースを消し、シュートはブロックする。最終ラインの、すべきことを高いレベルで確実にこなす堅実さが目立った。もちろん、このレベルの相手に下がってプレーしている以上、何度かは破られる場面があったが、今度はホジェリオ・セニが立ちはだかった。
 双方とも相当にタイトなプレッシングや前でインターセプトを狙うディフェンスを行っていたにもかかわらず、ボールの受け方、持ち方、判断の的確さがそうは見せない。そして味方が正しい場所、タイミングでボールを引き出していく。しかも、一つ一つのプレーに無駄なミスがないため、ほとんど流れが切れることがないまま緊迫感あるゲームが最後まで続いた。「世界」の名を冠するにふさわしい内容だったのではないだろうか。
toyota

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FIFA Club World Championship2005 Match for 3rd place:Deportivo Saprissa 3-2 Al Ittihad

 サプリサのメンバーは、90分間のほとんどを歩いて過ごした。これではセカンドボールも拾えないし、ましてコンビネーションで崩すことなどできるはずもない。事実、彼らのチャンスのほとんどは個人技と幸運によって生まれたもので、組織的な動きは絶無。守備でも来たボールに対応しているだけで、アル・イテハドの攻撃の拙さに救われたに過ぎない。相手の動きが良くなった後半のほとんどの時間帯では、当然のように何もできなかった。
 かといって、アル・イテハドにしても特に前半はボールを持った選手しか動いておらず、最終ラインに至ってはマークもポジショニングもラインコントロールも存在しない始末で、プレスを避けただけの単純なロングボールで再三GKとの1対1の場面をつくられる。後半に入って人もボールも動くようになったとはいえ、攻撃が中央に集中し過ぎ、さらに手数をかけ過ぎたりラストパスの精度が低かったりで一方的にポゼッションしているにもかかわらず決定機はほとんどなかった。
 それでも、サプリサのあまりの酷さに救われていた面はあるにせよまったく危なげはなく、そのままのペースで試合を運んでいればスコアが動くこともなく試合は終わっていたはずだ。ところが、何を思ったか残り10分を切ったあたりから急にラインが下がり、相手にドリブルのスペースを与えてしまう。サプリサはフットボールの体はなしていなくても個人技はあるので、次々と前線に切り込まれ、ファウルでしか止められなくなる。下がった理由が戦略的なものなのか選手が怖がったのかは知る由もないが、そこから2失点したとあっては、悔やんでも悔やみきれないだろう。

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