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05シーズン総括(柳下監督編)

 まず、基本すらできていなかった、プロと称するには恥ずかしいレベルの集団に対して明確なコンセプトを掲げてそれを叩き込み、2年間である程度の質を伴ったチームに変貌させたことについては高く評価できる。
 ただ、その「チーム」は16~17人から構成されるもので、そのうちの誰かが欠けるとたちどころに行き詰まるような脆弱なものだった。従って、上里や西澤を失った後のリカバリーにかなりの時間を要し、勝ち点を落とすことになった。
 出られなかった選手の資質、力量の問題はあるにせよ、同じ選手にばかりこだわり続けたことによって層を厚くするチャンスを自ら放棄したとも言える。特に曽田、和波、中山への固執ぶりは異常とさえ思えるほどで、どんなに質の低いプレー、気の抜けたプレーをしてもこの3人だけは常に使われ続けた。例えば、田畑や清野、岡田といったあたりはパフォーマンスが落ちればすぐ外された。この差は何なのか。彼らの間にそこまで絶対的な存在価値の違いがあるとも思えない。これではモチベーションにも差が生じるだろうし、健全な競争原理が働くことも期待できない。
 また、ベンチ入りメンバーに、90分は無理でも特徴的な武器を持った選手よりレギュラーの穴埋め的な選手を選択することが多かったため、同じポジションの同タイプの選手同士を代えることが多く、結局はありきたりの、何の意外性もない(つまり相手にとって脅威とはならない)交代しかできない試合が目立った。駒不足はエクスキューズとはなり得ない。そこをやり繰りするのも監督の仕事だからだ。
 以上のことを鑑みると、現状の柳下氏が極めて優秀なコーチであることに疑いの余地はないが、優秀な(=勝てる)監督であるかどうかには疑問を差し挟まざるを得ない。とはいえ、トップチームの監督としてはわずか3シーズンしか過ごしていないのだから監督自身にも成長の余地はあるはずだ。来季、札幌を「ある程度」以上のチームにするためにできなくてはならないことは山ほどあるのではないだろうか。

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