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第84回天皇杯5回戦 札幌1-0大分@熊本県民総合運動公園陸上競技場

 試合開始からしばらくの間、札幌は球際でまったく勝てず、中盤でボールを失い続ける。取り返そうにも技術的には大分の選手のほうが一枚上で、しかも奪うや否や最終ラインのサイドのスペースや2トップの頭めがけてロングボールを放り込んでくるため、プレスもままならずラインも下げられる。ところが、そのボールの精度が低いためサイドはほぼ全滅、高松かマグノ・アウベスが競り勝ったときにしか大分はチャンスにならない。
 しかもその方法はベルガー監督のメソッドとは異なるものだったようで、途中からは手数をかけながらDFの穴を探るような攻め方がが多くなる。これで守りやすくなったのは札幌で、大分が回しているうちにスペースを消してしまい、いざラストパス、というときには2トップは既にマーク済み。しかもこの2トップ、いずれもサイドに流れることを好み、ゴール前での勝負があまり得手ではないようで割合素直にマークされてくれるのでそう大きな脅威とはならない。結果、いわゆる「回させている」状態になったのだが、こちらもプレスに遭って組み立てができず不確かなロングボール、というよりクリアを蹴るだけだったため、前半のほとんどを自陣内で相手のボール回しを眺めながら過ごすことになった。
 後半に入るとさすがに札幌も慣れてきたか、多少はボールを動かせるようになり、カウンターでスペースを突く場面もでてきた。そして、早々にFKから先制する。これで大分がどう出てくるか。ここまでの展開から、最も有効なのがパワープレーなのは明らかで、こぼれた所に梅田や吉田が突っ込んでくるのが札幌としては最も怖いパターン。ところが、高松やマグノ・アウベスの特性からして不向きだという判断なのか、やり方は変わらない。
 交代策も恐らく、サイドバックも含めたサイドアタッカーを増員してサイドを攻略しようという意図のものだったが、パスの出所として想定されていたと思われる小森田にはきっちりプレスがかかっており、肝心のオープンパスが出てこない。むしろパトリックが無闇にポジションを上げるため最終ラインにギャップができ、そこを突く形でのカウンターで札幌の方に好機が多く生まれる。打つ手のなくなった大分の唯一の攻め手はマグノ・アウベスや木島の単独突破のみ。これで何回かは危ないシーンがあったものの、最後の一線だけは越えさせず、逆に裏のスペースを効率的に長いボールで突いてポゼッションを確保し、時間を稼ぎながら逃げ切った。大分の混乱ぶりに助けられた感はあるものの、「勝ち切った」という表現を用いても間違いには当たらないだろう。

選手寸評
MF#20 和波智広

 オーバーラップそのものは質、量とも申し分のないものだったが、仕上げの部分がいただけない。あれだけクロスがあさっての方向に飛んでいってはどうしょうもない。工夫もいまひとつ足りない。練習あるのみか。
FW#9 堀井岳也

 細かいミスは相変わらず多かったが、特に後半、絶え間なくフォアチェックを続け、ゴール前に飛び込む場面や体を張ってキープする場面が多く見られた。決定機で決められれば申し分なかったのだが…。

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