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第84回天皇杯準々決勝 札幌0-1v磐田@香川県立丸亀競技場

 少なくとも、札幌に勝機(=得点機)はほとんどなかった。札幌の得ることのできたチャンスといえば、ほとんどは相手のミスによるもので、普段目指しているような、スペースをつくって2人目、3人目の動きを絡めながら崩していくようなプレーは(意図は見られたものの)ほとんどできていなかった。特に前半はキープされる時間が長く、必然的に相手の陣形も非常にコンパクトになるため真ん中の選手が後ろに引っ張られ、前線の枚数がどうしても足りなくなったこともあって肝心なところでのパスはほとんど失敗。これでは厳しい。頼みのセットプレーでもキック、シュートの精度がいまひとつで、かなりの回数を得たにもかかわらずほとんど跳ね返されていた。もちろん、ミスを突くというのは重要なのだが、自分たちの形をつくれなかったのでは得点できなかったのも致し方ないことだろう。
 一方、守備では立ち上がりこそ前田やグラウへのクサビに対するマークが甘く簡単にやられていたが、時間を追うに連れてそこをきっちり潰せるようになり、後方で横パスを回さざるを得ない状況に追い込むことができていた。また、磐田の攻撃陣に縦を突く動きが乏しいため、さらに横パスが増える。こうなれば前週の大分戦と同様、守りは楽になる。もっとも、大分に比べるとサポートの速さや動きの質は磐田の方がはるかに高いため何度かは危ない場面があり、ミスに助けられたとはいえ予測の不的確さやDF、GK相互のコミュニケーション難からピンチを招く場面もあった。動きは慣れる以外にないだろうが、コミュニケーションに関してはリーグ戦から何度も見られたケース。相手の選手の質が高いため余裕を持たせてもらえなかったということはあるにせよ、普段からきっちり詰めておいてほしい部分だ。
 磐田の交代の狙いも、まさにその縦の動きを増やそうというものだった。中山、川口と前に向かうことが持ち味の選手を投入してくる。それでも、中山には中盤からボールを出させないようなプレッシングを含めた厳しいマークで、川口には縦を切ることによって仕事をさせない。従来であれば持ち味の違う選手が出てくるとアタフタするような場面が見られたが、この日は的確な対応を見せていた。さすがに藤田のように的確に嫌らしいスペースを突いて決定的な仕事を果たす(リーグ戦ではお目にかかることのないようなレベルの)選手は荷が重かったようだが…。
 94分間走り続け、戦い続けたことは評価できる。ただ、それだけでは勝てない。中盤、前線を含めた守備はある程度計算の立つレベルに達している。あとは、どんな相手であろうと1試合に1回や2回は攻め切って点が取れるような場面がないと駄目だ。そのためには個の能力を上げることはもちろん、チームとしてのコンビネーションをしっかりつくっていくことが重要になってくるのではないだろうか。

選手寸評
MF#30 権東勇介
 前で勝負しようという意識が強く、再三インターセプトを成功させていた。攻撃にも積極的に関与し、クロスやサイドチェンジを試みる機会も多かった。あとはそういったプレーの一つ一つの精度を上げていきたい。
FW#28 清野智秋
 ボールが収まらなかったという点では求められる仕事を果たしたとはいえないが、前を向いて勝負し、シュートまで持ち込もうという姿勢を久々に見せてくれた。少なくとも、過去何試合かの腰が引けたあなた任せのプレーではなかった。磐田が相手でなくても、これぐらいの姿勢を見せてほしい。

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