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2005J2#28 水戸1-0札幌@笠松運動公園陸上競技場

 ポゼッションすればいい、というわけではない。横パスを繰り返せば繰り返すだけ、相手の守備陣形は固まってしまうのだ。ともかく、縦パスを入れようという狙いがなさ過ぎる。後ろで回してサイドに出すだけの攻撃では、脅威を与えることはできない。また、回している間にフリーランニングでスペースを突く動きも皆無に等しい。オン・ザ・ボールでしか動いていない。この試合に限ったことではないが、膠着状態に陥った時に打開しようという意図のある動きが少な過ぎる。同じ動きしかしなければ、相手も対処しやすいに決まっている。
 また、縦に出したところで、ロビング状の緩くて高いボールばかりではクサビとは言えない。言うまでもないことだが、パスが緩ければ緩いほど相手の守備には時間的余裕が生じ、楽になるだけだ。受け手の技量の問題はあるにせよ、もっと低く強いボールを入れて、相手のセンターディフェンスを動かしてスペースを生み出さないと怖がられる攻撃はできない。
 もっと致命的なのは、受け手が欲しいタイミングで必要な質のボールを入れることが、全くできていないことだ。スペースに欲しいのか、足元に欲しいのか。受け手のポジショニングもさることながら、出し手側の状況判断が稚拙過ぎる。普段の練習で何を考えて、何を話し合っているのか。練習でできないことが、試合でできるはずがない。確かに、練習を見ていても監督の指示は飛ぶが、選手同士が要求し合っている場面にお目にかかったことがない。いいタイミングで呼ばれても躊躇してボールを出さない場面が大半だ。これではタイトな場面で必要なプレーを選択できるはずもない。
 実際にピッチでプレーするのは監督ではなく選手なのだ。与えられたタスクをこなし、かつ状況に応じたプレーを選択できなければならないのに、タスクを守ることしか考えられていないように見える。能力の限界といってしまえばそれまでだが、その次に進めなければ自分が路頭に迷うだけだ。
 リスクチャレンジも少な過ぎる。前に出せる時に横や後ろに逃げることや、縦に出られる時に前以外を見ていることがあまりに多い。挑戦して失敗してもリスクが小さい状況でも、勝負できない。今季、練習を見てもゲームを見ても受ける印象だが、相手が嫌がることより、自分たちが楽な方を選択してしまうことが多過ぎる。何が怖いのか。何も失うものはないはずなのだが…。精神的に弱いだけなのだろう。だから、失点すれば下を向き、先制すれば下がってしまう。昇格なんていう夢物語を口にする以前に、この「敗者のメンタリティー」を払拭できない限り、戦えるチームは出来上がらない。選手の本能として、勝利への欲求、好プレーへの欲求がないはずはない。ただ、それを表に出さないと単なる臆病者に過ぎない、ということを肝に銘じて戦ってほしい。

選手寸評
GK#1 林卓人
 致命的なミスが2回。うち1回が失点につながった。レギュラーとしてプレーするのは今季が初めてだとは言え、危ないミスが多過ぎる。
MF#10 三原廣樹
 この10試合ぐらいの上里と比べ、そう質が低かったわけではない。むしろ上里にはなかったエリア内に飛び出す動きなど攻撃に幅をもたらすプレーもあった。ただ、動くことにこだわりすぎ、彼の最大の長所である勝負のパスがほとんど見られなかった。動くことは周囲に任せて自分がゲームをコントロールする、ぐらいの割り切りがあってもよかったのではないか。
FW#30 デルリス
 所在不明。ただ、本文でも書いたように欲しい時に欲しい所にもらえないことがかなりあり、その結果たまにボールが入ると強引なプレーを選択し、チャンスをつぶす悪循環に陥った。コンビネーションの問題もあろうが、横と後ろしか見ていない出し手側にも相当な責任がある。いずれにせよ、これだけ時間が経ってこれだけ合わないとなると、練習で何をやっているのか、という疑問を呈さざるを得ない。

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