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2005J2#9 徳島1-1札幌@徳島県鳴門総合運動公園陸上競技場

 逃げては勝てない。下がりながらラインを保ってスペースを消す戦略的リトリートならともかく、ただ下がるのみでボールホルダーにアタックにも行かず自陣ゴール前に張り付いているチームにとって、10分というのは失点するのに十分な時間だった。昨年の天皇杯では同じ状況でゲームをコントロールしようという姿勢が見られたのだが、この日は皆無。精神的に後退しているということなのか。
 ただし、最大の問題は1点しか取れなかったことだ。徳島の最終ラインは得点シーンに象徴されるように明らかに斜めや横からのボールへの対応に難があり、さらに計算がしづらい風向きであったにもかかわらず中山目掛けて蹴るのみ。しかも、競り勝ったところで誰も的確な距離や角度でサポートしていないため次につながらない。また、サイドに展開しようにも、左サイドに入った2人が揃いも揃って消極的なプレーに終始し、攻撃に関与できていなかった。もっとも、右サイドに渡る場面も数少なかったわけで、サイドを使おうという意図がチームとしてあったかどうかすら疑問ではある。
 札幌のフットボールの志向性の特徴としてボールを引き出す動き=サポートの連鎖があるが、この数試合それがコンスタントに見られなくなっている。動きもないことが多いし、配球側の状況判断の悪さによって無駄走りになっていることもある。確かに中山のタスクはポストワークなのだが、ロングボールを確実に競って落とすほどの高さはなく、低いボールをきっちり収めて時間をつくることにこそ特長がある。目指す形には、むしろこちらの方が好都合なはずだ。「出すところがないから蹴る」というのでは素人と変わりがない。後方の選手が前を動かしながらゲームをコントロールするのがコンセプトではなかったのか。
 守備については後半35分までは問題なし。局面ごとに数的優位をつくり、一発で取れなくても次かその次では取れる。徳島のチャンスはほとんどがこちら側のミスによるもので、崩された形はほとんどなかった。ただ、奪った後に攻撃につなげようという意識が奪った側にも前線の選手にも希薄で、選手間の距離が近すぎたり遠すぎたりでまともに次につなぐことができていなかった。守備と攻撃は連動しているものだ。いい守備はこの数試合ずっとできているのだから、いい攻撃に移ることができていいはずなのにそれができない。選手たちがいまだにチームのコンセプトを理解していないとは思いたくないが、あまりこの状況が続くようだとそう解釈せざるを得なくなる。個々のタスク、チームとしてすべきことを再確認した上で次節以降に臨んでほしい。

選手寸評
DF#4 曽田雄志
 ゲームをコントロールしようという意識が見られず、ボールを持てば出鱈目に蹴り、守っては集中を欠いてクリアをことごとく相手に渡す。意識の低さは得点後により顕著となり、ラインを制御できなくなってただの「守る人」に成り下がった。改善点がずっと変わっていないというのは、どういうことを表しているのだろうか。
MF#19 上里一将
 アシストこそ記録したが、それ以外では前に出る気持ちがまったく見えず、挙げ句に凡ミスを繰り返す。このポジションで勝負のパスもなく、追い越したり、流れたりという動きも乏しいのであれば、三原に同じ時間を与えた方が攻撃面では何倍も有効な仕事ができるだろう。
FW#11 相川進也
 ボールを引き出して起点になる動きと裏を狙う動きを繰り返し、ゴール以外にも再三好機に絡んだ。ただ、前節でもあったが、チャージに対して淡白に倒れることが多いのは減点ポイント。

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