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2005J2#20 札幌3-1甲府@厚別公園競技場

 前週の山形戦もそうだが、札幌の選手はなぜ相手が前からプレッシャーをかけてくる時に下がってしまうのか。リトリートして相手の前線をコントロール下に置くのならともかく、中盤でのプレスを放棄してただ呼び込んでいるだけなので危険極まりない。しかも、最終ラインのディフェンスも軽いため、この日も深い位置で簡単に抜かれ続け、チャンスを量産される。相手が最後のところでミスを繰り返してくれたため1失点で済んだが、内容からすれば前半だけで試合が終わっていても不思議ではなかった。
 そういう状態になると全体を押し上げられなくなるため、攻撃も単調になる。単調というより、中山に向かって蹴るだけなのでフットボールの体を為さないことが大半だ。大体、ここ数試合、空中戦で相手のCBに負け続けている選手に向かってハイボールを連打している時点で芸がない。せめて低い球を入れるなどの工夫は欲しいところだ。
 苦しい時間帯に何もできなくなっては得点の確率は限りなく下がり、失点の可能性は果てしなく高くなる。局面ごとに数的優位をつくらないと組み立てができない方法を採っている以上、クサビを入れたりどこかでボールが落ち着いた時には無理にでも押し上げて相手にプレッシャーをかけていかないと悪循環に陥るだけだろう。
 ただし、90分間やられっ放しということは常識的には考えられない。事実、この日の甲府も前半終了が近くなるにつれ中盤のプレッシャーが緩くなり、札幌がいい形でボールを回して攻めることができ出していたし、後半開始から同点になるまではその流れのままで試合が進んだ。藤田の退場が大きかったことは事実だが、相手の動きが落ちたことに乗じて、遅まきながらも流れを引き戻すに値するプレーを札幌の選手がしたことも事実だ。その後、甲府が奈須を中盤センターに投入してプレッシャーをかけてきた時間帯も、前半とは違いラインを保って逆襲を狙うことができていた。
 もっとも、得点は全てセットプレー絡み。流れの中でいい形で崩した場面は片手で足りる程度で、支配している割にはフィニッシュに至る場面は少なかった。ただ、そういった場面のほとんどが中盤の選手の走り込み、サポートの動きによって生まれたことは今後のフィニッシュワークの構築に向けて示唆的だ。前の選手がスペースや時間をつくり、後列から走り込む。この形を誰が出ても数多くつくれるようになれば、もっと有効な崩しができるようになってくるのではないか。

選手寸評
MF#7 和波智広
 珍しくクロスの質は高かったが、動きは消極的でボールを引き出せるポジショニングができておらず、間接的に最終ラインに負担をかけた。仕事量も多かったとはいえない。
MF#21 金子勇樹
 「当たり前のことを当たり前にできる」堅実さは健在で、加えて何度か前線に効果的な走り込みを見せた。ただ、前半は守備面で機能していなかった。もっとも彼や西嶋のように個の強さがない選手の場合、周囲と連携して守ることが必要になってくる。その部分さえ確立されれば大きな問題にはならないだろう。

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