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2005J1#27 千葉2-2横浜M@フクダ電子アリーナ

 試合内容についてはさておき、特に攻撃面で千葉の向かっている方向と札幌の目指すべきベクトルが概ね一致しているように見えたので、比較をしてみたい。
 スペースをフリーランで突いていく、というコンセプトは同じ。ただ、その最初と最後には大きな違いがある。まず、千葉の最終ラインはほとんどロングボールを蹴らない。確実に中盤につなぐか、スペースを見つけた場合には相手ゴール前まででもドリブルで進む。最後の局面では、無駄な横パスを回し過ぎて好機をつぶす傾向のある札幌に対し、千葉は必ず縦に入れることを試みる。入れば3~4人が動き出し、ある者は裏を突き、ある者は落としを拾う。この形を繰り返すことによって、何度も中澤、松田を擁する横浜の守備陣を混乱に陥れていた。いくら優秀なDFであってもゴール前で何人も殺到してきたところに対応するのは難しいのだ。入らなければサイドに振って組み立て直す。ここでも単純なハイクロスはほとんどなく、常に3人程度がボールに絡みながら崩そうとしていた。また、ポスト役になる選手はFWだけではない。流れによっては佐藤や羽生もそういった役割を担う。
 札幌の場合だと、ゴールへの最短距離である中央を崩そうという動きは数少ない。むしろ中央の選手までがサイドに流れてボールを引き出そうとすることが多い。優先順位が逆だ。また、例えば鈴木は入れる人、相川は受ける人、といったように役割が硬直化しており、後列からダイアゴナル・ランで裏に抜けたり、FWが下がったスペースに侵入するような、ポジションを崩すことによってマークをはがす動きをする選手がいない。いつも最後の局面で崩しきれないのは、シュートの技術だけではなく、こういった部分も一因だ。事実、湘南戦でもクサビに入ったデルリスが裏に流したのに誰も走っておらず、後ろの選手に文句を言っている場面が何度かあった。スペースを突くのは中盤だけに限ったことではなく、むしろゴール前で徹底してこそ効果を発揮するものだ、という意識付けが必要だろう。
 守備については、数的優位をつくってプレスをかけていく形は同じでも、位置付けが違っているように見えた。千葉は短い距離で攻め切るために高い位置のボールサイドに人を集めて奪うことを狙っていたが、そこを外されると広大なスペースが逆サイドの深い位置に生じる。この日はそこをロングボールで狙われピンチを招いていた。札幌の場合は千葉より全体のラインが低い上に、前述の通りオリジナルポジションから離れる選手がほとんどいないため、そういったやられ方は生じにくいが、今度は攻める距離は長く、人数は少なくなってしまう。現状の札幌が、千葉のような失点をリカバーできるほどの攻撃力(と意識)を持ち合わせていない以上、その中間点ぐらいでバランスを見出していきたいところだ。

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