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2005J2#26 札幌2-1仙台@厚別公園競技場 

 前半の大半は、中盤の動きが鈍く、ポジショニングも適切ではなかったため局面ごとに数的優位をつくれず、相手のクサビやセカンドボールへの対応でも予測が全くできていないため常に一歩ずつ先手を取られ続け、ほとんどの時間を自陣で過ごすことになった。当然、攻撃でもいい形でボールを奪えないことでボールホルダーが孤立し、個々のキープもままならないためボールを前に運べない。ここ数試合はずっとそうなのだが、やはりキープも突破もできる砂川の不在は大きいと言わざるを得ない。彼に似た特性を持った選手の起用も考慮する必要があるのではないだろうか。
 ただ、仙台もサイドに配置されているはずのリャン・ヨンギや村上が中央に絞る傾向があるのに、そのスペースをサイドバックが突く動きが見られなかったためサイドアタックを仕掛けられず、シルビーニョかバロンが絡まないとチャンスをつくれない。結果として中央突破主体の強引な攻撃に終始したためほとんど決定機を得られなかった。しかも、40分過ぎには早くもスタミナが切れたのか、中盤にスペースを与え、不用意なミスパスが増えてくる。決定機にこそ至らなかったが、札幌としては流れを呼び戻しかけた形で前半を終えることになった。
 後半開始から20分近くまでは、札幌のショータイム。一方的にボールを支配し、サイドをえぐり、クロスを放り込む。惜しむらくはタイミングが合わなかったりわずかにずれたりで得点できなかったこと。こういう時間帯をモノにできないと流れが移るのは当然で、バロンやシュウェンクに放り込むだけの単調な攻撃ながら、彼らの個人技もあって仙台が立て続けにセットプレーを得る。しかも、こういった時こそ慌てずにキープして組み立てればいいものを、札幌の選手はバタついてドカ蹴りを繰り返し、全部ボールを渡してしまう。このチームの宿痾なのか、何年も同じシーンを見せられ続けているような気がする。いい加減、悪しき習性には別れを告げてほしいものだ。
 それはさておき、シルビーニョほどのキッカーに何度も蹴らせれば合ってくるのは道理で、嫌な取られ方をしたFKからやられてしまう。これもこのチームの悪癖で、失点すると下を向いてしまってすぐに攻撃に移ることがない。この日も下らないパスミスと意図の分からないプレーを繰り返し、崩せそうな気配は全くなかった。
 それを変えたのが石井だった。彼の長所であるゴールへの高い意識と、それを可能にする技術。このプレー以外に有効な働きをしたわけではないが、交代選手としては十分すぎる、値千金といっていいワンプレーだった。ポストの跳ね返りを押し込んだ中山のシュートも簡単なものではなかったが、やはり同点ゴールの立役者は石井だろう。
 決勝ゴールについては、CKの時に仙台のディフェンスが必ずファーの選手をフリーにする。スカウティングで分かってはいたのだろう、最初からそこを狙ってはいたのだが、主にそのポジションに入っていた曽田がシュートや折り返しをミスしたり、キックの精度が低かったりでうまく行っていなかっただけだった。最後の最後にいいタイミングでいいボールが入ったことと、ずっとニアにいた池内が流れたことでマークが外れたことが「勝因」だろう。逆から見れば、ファーを狙われているのに修正を施さなかった仙台側のミスとも言える。
 悪い時間帯もあったが、第3クールの開始以降ではいい時間も一番長かった。問題は、そういった時間帯にどう得点をモノにするか。クロスやラストパスは当然だが、組み立ての最初のパスからおろそかにすることなく、的確なプレーを積み重ねることを意識してほしい。もちろん、悪い時間帯を耐えるだけではなく、流れを変えるようなプレーを考え、実行することも必要になってくるだろう。 

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